H8/532ボード(ソフトウェア編)

ボードが出来たら動作確認です。

まずはφに1/2のクロック(8MHz)が出てくるのを確認します。これで電源が正しく供給され、デバイスも生きているらしいことがわかります。

続いてバスにLED繋いだ状態で短い無限ループを実行してみます。最短2バイトでループできますが、アドレスバスのLEDを見ているとかなり先(4バイト?)までプリフェッチしているらしいのがわかります。

ここまで来たらいつものようにUniversal Monitorの移植に入ります。

最初はコンソールとしてEMILY Boardの仮想UARTで書き始めましたが、文字列表示までできたところで内蔵SCIにも対応しました。日立のSCIは共通なのでH8/300用をそのまま移植して動きました。

H8/300とH8/500は同じH8ファミリで似ていますが、大きく異なる点もあり同一ソースから条件アセンブルは無理と思います。

H8/532ボード(ハードウェア編)

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PLLが途中ですが、並行して作っていたマイコンボードが動き始めましたのでそちらを取り上げようと思います。


H8シリーズの最初のH8/532のボード、もちろんEMILY Boardで動かします。

幸いノンマルチプレクスバスなので通常のユニバーサル基板を使用します。配線も一対一接続なので厄介なところはありません。

一応未使用ポートをピンヘッダに出して、SCIもTTL-232R-5Vを接続できるようにしてあります。

PLLシンセサイザ(その2)

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VCOが動いたので残りの部分を作っていきます。


MC145106には10.24MHzの基準クロックを与えるのが一般的です。内部ではこれを1/1024または1/2048に分周して10kHzあるいは5kHzを作ります。一方VCOからの入力は1/N(Nは2~511)に分周します。この両者を位相比較器に入れてVCOにフィードバックすることでN×10kHzあるいはN×5kHzの周波数を得ます。

この10.24MHzの水晶を秋葉原で探したのですが見つけられず、手に入った20.48MHzのOSCを74HC390で1/2に分周して供給しています。

PLLシンセサイザ(その1)

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最近ちょっとショックだったのは愛用していた発振器SG-8002DC(SG-Writer II参照)がディスコンになってしまっていたこと。今後ずっと使うつもりでいたのに......

かなりの数を持っていますし、まだ買えるうちに追加もしたので、これまでのペースなら困ることは無いと思うのですが、実験用にポンポン使い捨てていくわけにはいかなくなってしまいました。

そうなると実験用のクロック発振器が欲しくなります。マイコンのクロック用がメインなので周波数範囲は1~25MHz(可能ならもう少し下も欲しい)程度で安定していることが条件です。そうなるとPLLシンセサイザしかありません。

秋月で売っているSi5351Aなんかがピッタリではあるのですが、PLLってあまり作ったことが無いので興味があるのと、やはりDIP(とPGA, PLCC)で揃えたいという変なこだわりで、作ってみるかということになりました。

それで先日のPLL用のICたちに繋がっていたのでした。

最近のお買い物(2023/1)

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ここ何ヶ月か歯の治療が続いていたのですが、やっと仮歯でしばらく様子をみましょうということになりました。大昔(40年位前)に治療したところで、しかも連休中に問題発生が続いたりして、新井素子さんの「もとちゃんの痛い話」を追体験しているような気になったり。(あそこまで酷くはありませんが)

マウス

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久しぶりの新たな出土品、発掘したのは2週間ほど前なのですが書こう書こうと思って忘れていました。


黒い3ボタンのマウスです。最近は少なくなってしまいました。

結構重たいです。


裏返すと......

これまた最近は珍しくなったボール式です。ボールは表面がコーティングされているとはいえ中身は鉄球なので重いのも当然です。

PLL用のICたち

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ちょっと訳あって可変周波数のクロック源を作ろうとPLL(Phase Locked Loop)用のICをいくつか検討しています。


まず有名なところで4000シリーズのCD4046、これはずいぶん前に買ったまま放置されていました。

VCO(Voltage Controlled Oscillator)と位相比較器が入っています。基準クロック源と分周器などは外部に別途用意する必要があります。

5V動作ではVCOの周波数上限が1MHz程度なのでちょっと今回の目的には不足です。そこで次を用意しました。

MC68EC020

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MC68030, MC68040, MC68060にはMMUやFPUの有無によってMC68EC030などの廉価版が存在します。MC68020には外せるユニットがないので廉価版は無いと思っていましたが...


MC68EC020はありました。これは1999年製の16MHz版、日本製なんですね。

MC68020との機能的な違いはメモリ空間が16MBしかないことです。

機能以外ではパッケージがプラスチックPGAになっています。

SN74LS56

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(ノーマルだけでなくLSやASなども含んだ広義の)74シリーズといったらどんな姿を想像しますか? 14~20ピンくらいのDIP(今だとSOICやSSOPかもしれませんが)を思い浮かべる人が多いと思います。より多い方は以前74シリーズの変り種(その3)で取り上げました。では少ない方はというと......


実は8ピンというのが2種あり、その一つがこのSN74LS56です。

これは1/50の分周器で、中に1/5の分周器が2つと1/2の分周器が1つ入っています。

ちなみにもう一つはSN74LS57という1/60の分周器です。

ROMカプセル

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Tandy 200HC-88で一般ユーザーにROM交換させるために使われていたカプセル式のソケット、正体不明だったのですが偶然に判明しました。

おそらくMolex社の2.54×15.24mm (.100×600") Pitch Modular IC Socket Systemと呼ばれるものと思われます。

これは基板に実装する「Socket」と、ROMなどのICを取り付ける「Carrier」からなり、ICのピンを保護しつつ逆挿しを防ぐ仕組みになっています。ピン数は24, 28, 32が用意されており、キーの位置(と色)によって(アドレスの偶奇など)複数ある場合の入れ替わり防止もできるようになっています。

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