2023-01-07 22:51 — asano
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Tandy 200やHC-88で一般ユーザーにROM交換させるために使われていたカプセル式のソケット、正体不明だったのですが偶然に判明しました。
おそらくMolex社の2.54×15.24mm (.100×600") Pitch Modular IC Socket Systemと呼ばれるものと思われます。
これは基板に実装する「Socket」と、ROMなどのICを取り付ける「Carrier」からなり、ICのピンを保護しつつ逆挿しを防ぐ仕組みになっています。ピン数は24, 28, 32が用意されており、キーの位置(と色)によって(アドレスの偶奇など)複数ある場合の入れ替わり防止もできるようになっています。
標準品と思われる黒色の型番は以下の通り。
Circuits | Carrier | Socket |
---|---|---|
24 | 50-39-5248 | 15-29-9242 |
28 | 50-39-5288 | 15-41-3281 |
32 | 50-57-5283 | 15-41-3329 |
28, 32ピンには色違いで互いに挿入できないものが何種類か用意されています。どの色のソケットにも挿さるマスタキーのようなキャリアもあるようです。
ここまでわかったら現物を入手して確認したいところなのですが...
ディスコンから時間が経っていることもあってか、残念ながら扱っているところが見当たりません。大量ならないこともないようですが、最小単位でも10万円超えだったので論外です。
ソケットだけならeBayに1つありましたが、アメリカ国内にしか発送していないようです。
キャリアは単なるプラなので3Dプリンタ用のデータを公開しているところがありました。ということはやはり本物は入手難しいんでしょうね。
というわけでせっかく判明したのですが入手はできないという残念な結果になってしまいました。
参考文献・関連図書:
"78802/78804/78805/78807 Socket and Carrier Ordering Information", Molex.
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