マイコン

マイクロプロセッサ・マイクロコントローラ等です。

Hitachi HD642032 (H32)

2017-09-29 22:47 — asano

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昨日、「近いうちに」と書きましたがやはり忘れないうちに載せることにしました。

HD642032Y20
日立のHD642032Y20、パッケージはセラミックPGAで20MHz版です。「H32/200」の表記もありますね。

これの資料は実はあまり持っていません。ネットで探してもデータシートの類がまったくと言って良いほど出てこないのです。
仕方が無いので国会図書館で当時の雑誌記事を探し、何とか必要最小限の情報を集めました。

Hitachi HD641016

2017-09-28 20:47 — asano

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今回取り上げるのはある有名なプロセッサファミリの兄貴分にあたるプロセッサです。こちらは残念ながら弟と違って無名なまま終わってしまいました。

HD641016CP8
これは日立のHD641016CP8、その8MHz版です。他に10MHz版の写真を見たことがあります。

マニュアル等を見るとMC68000によく似ています。ハードウェア(バス)もソフトウェアもMC68000を知っている人ならそう苦労せずに理解できると思いますね。残念ながら似ているだけで互換性はありません。

一方でMC68000が少なくとも当初は汎用計算機を志向していたのに対し、こちらは組み込み用途を想定しているらしく相違点も多くあります。

V50のPLCC版も...

2017-08-26 21:17 — asano

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しばらく写真無しが続きましたが、今日から復活です。小さな箱が出てきたので開けてみたところ、ICがザクザク発見されました。これはその中の一つです。

uPD70216L-8
前にPGAパッケージのμPD70216R-10を紹介したことがありますが、これはPLCCパッケージのμPD70216L-8です。これがどうしたわけかバラバラに3つも出てきました。

「R」⇒「L」はパッケージがPGAからPLCCに変わったための違い、「10」,「8」は動作クロックの違いですね。今回のものは「8841MK002」とありますから1988年製ということになります。

前回、集積されている周辺デバイスを具体的に書かなかったと思うのでデータシートから拾ってみました。

パーソナルなコンピュータのメモリ事情 (第1回: パソコン以前)

2017-07-25 22:48 — asano

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今回から数回にわたって「パーソナルなコンピュータのメモリ事情」を書いてみたいと思います。「パソコン」としないのは個人でプログラムできるコンピュータとしてもう少し広く考えているからです。

日本では上の条件を満たす最初のグループは半導体メーカがトレーニングキットとして販売したマイコンボードでしょう。本来はエンジニア向けのものですが、ホビーストが飛びついてブームとなりました。

メーカとしてはこれで自社のマイコンを知ってもらい、製品に採用して欲しいというのが本音のはずです。採用されればマイコン(半導体)が大量に売れることが期待できます。
一方ホビーストは自分用の1台があればよいわけですから、半導体の売り上げにはほとんど貢献しません。それでもこのムーブメントには将来性を感じたのでしょう。出荷を絞るではなく、改良して後継機も出てきます。

その他アメリカからAltairやIMSAIを輸入したり、個人で自作することも多かったようです。

代表的なものをいくつか挙げてみます。カッコ内はソケット等で増設可能な最大容量です。

Zilog Z8800

2017-07-18 21:15 — asano

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またもやマイナーなCPUをいってみましょう。ZilogのZ8800というものです。

Z8800
これが20MHz版のZ8800、Z0880020PSCです。「ZILOG Z8」「Z0880020PSC」「SUPER8 ROMLESS」「SYSTEM ON SILICON™」「9215 DV」と賑やかなパッケージですね。

Z8800と書くとZ8001やZ8400(Z80 CPU)より上位のような気がするかもしれませんが、下位にあたるZ8シリーズの一員です。

Z8シリーズはZ80をシングルチップ化したものですが、ソフトウェアの互換性はありません。日本ではZ80のことを「ゼッパチ」と呼ぶことも多いので混同しないよう注意が必要です。

INS8060N SC/MP II

2017-07-09 20:30 — asano

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昨日に引き続きAliExpressで注文していたものが届きました。古のプロセッサです。

INS8060N
National SemiconductorのINS8060N、SC/MP (Simple Cost effective MicroProcessor) II と呼ばれていたものです。「II」ということは当然「I」もあってISP-8A/500あるいはINS8050と呼ばれていました。

Parallax PIC16Cxx-PGM

2017-07-02 18:18 — asano

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型番からしてPICプログラマと思われますが、入手の経緯の記憶がまったくありません。

PIC16Cxx-PGM
ParallaxのPIC16Cxx-PGMというボード、調べてみると想像通りPICの書き込み器でした。

さらにTechToolsというところからもPicWriterというそっくりなものが出ていて、Parallax PIC16xx-PGMをPicWriterにアップグレードするキットなるものもあるようです。

Motorola MC6800

2017-06-21 16:21 — asano

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このMotorola MC6800はIntelの8080とともに最初期の8ビットマイクロプロセッサです。

MC68A00P
MC68A00P、「A」ですから1.5MHz品で末尾の「P」はプラスチックパッケージです。1979年製でしょうか。

後にクロックジェネレータと128バイトRAMを内蔵したMC6802が作られたことは「Motorola MC6802」に書きました。

時期的には8080と大差ありません(MC6800の方が少し遅いです)が、ハードウェア的には使いやすそうです。まず電源が5V単一です。クロックも2相のものが必要とはいえ8080のような9V振幅等は必要ありません。もっともTTLレベルではなく5V一杯のスイングが必要ですが、そんなこと言えばZ80 CPUもクロックはそうです。

昔マウスを作ろうとして...

2017-05-22 12:08 — asano

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昔マウスを作ろうとして実験した基板が出てきました。

全体
とりあえず機能が確認できればと作ったものです。

X11で使うのが前提だったので3ボタン、インターフェイスはPS/2です。コード部分は壊れたマウスから流用しようとしたみたいです。

基板 表面
これは基板表面の拡大です。

コントローラにはお気に入りのAtmel AT90S2313-10PCを使用しています。左横の6ピンのコネクタはISPによるソフトウェアの書き換え用です。

AT90S1200 RCEN書き換えボード

2017-05-11 17:00 — asano

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前にAVR用ツールとして紹介したボード、AT90S1200用のRCEN書き換えボード(の未完成品)であることがわかりました。

基板 表側
これが表側の完成形です。前回の写真とどう違うのかって? ICの1ピンの横に100kΩの抵抗が増えています。

基板 裏側
裏側にも先ほどの抵抗以外に、配線が1本追加されています。

前回用途がわからなかったのですが、気になるのでいろいろと探してみました。

まず対象デバイスですが、20ピンデバイスで12Vを使用するもの、しかもおそらく使ったことがあるか使おうと検討したことのあるデバイス、ということで挙げてみると候補は次のような感じになります。