2019-06-27 22:44 — asano
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74シリーズの変り種も今回で4回目、これでいったん終了とします。
いつものように初回の注意事項を繰り返しておきます。
最終回となる今回は「汎用とは呼べないモノたち」です。
74LS361
データシートは未発見ですが、TMS9916 Bubble Memory Controllerのマニュアルの中にSN74LS361 Function Timing Generatorとして登場します。
74LS362
前にTMS9900を取り上げましたが、これはそれ用のクロックジェネレータです。
TMS9900は昔のクロック信号(タイミング編)に書いたようにオーバラップしない4相のクロックを要求します。これは16倍の原クロックからデューティ3/16の4相クロックを生成します。
74LS424
データシートにはType SN74LS424(TIM8224) Two-Phase Clock Generator/Driverとあります。
さらに特徴としてこんなことも書かれています。
- Designed to be Interchangeable With Intel 8224
- Single-Chip Clock Driver With Self-Contained Oscillator
- Specifically Designed to Drive All 8080A Microprocessors
そう、これは8224の互換品です。
8224があるのなら8228とかもあるのかと探してみると、SN74S428, SN74S438なるものもありました。残念ながらデータシートは見つかりませんでしたが、それぞれ8228, 8238の互換品のようです。
74LS783
MC6883というMotorola型番も持ったこのSAM(Synchronous Address Multiplexer)はMC6809E MPUとMC6847 VDG(Video Display Generator)・DRAMを結び付けます。
MC6847はMPUからVRAMへのアクセスの面倒を見てくれませんから、VRAMをMPUとVDGで共有する回路が必要になります。これはそこを一手に引き受け、さらにDRAMコントローラの機能も持っています。
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