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NSC800


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先日のZ80180アダプタとともにNSC800アダプタの基板もいただいていますのでデバイス買ってみました。Rレジスタや未定義命令の挙動も見てみたいですし。


National SemiconductorのNSC800N-4I、4Iは4MHzで動作温度範囲が-40~+85°Cを表します。1988年製ですね。

このNSC800は8085とZ80を混ぜたような仕様です。ハードウェア的にはピンコンパチではありませんが8085によく似ています。もちろんマルチプレクスバスですし、一対一対応している信号が多いですね。前に87C64と8185のコメントにも書きましたが、I/Oアクセス時にA8A15にもA0A7と同じものが出力され、アドレスラッチなしにペリフェラルを接続できるところも共通です。

一方ソフトウェア的にはZ80の(正規の)命令がすべて実行できます。

小さな組み込みシステムに使いやすい8085のハードウェアと、命令数が多くプログラムしやすいZ80のソフトウェアの良いところを合わせたようですね。

あ、DRAMのリフレッシュはZ80を継承しています。


裏側に書かれているのは典型的なNational Semiconductorの特徴です。

よく見ると右側のイジェクトピンのところにロゴが入っていますね。

ちなみにファミリには次のようのものがありました。

型番 名称 備考
NSC800 CPU
NSC810 RAM-I/O-Timer 1k×8bitのRAM, 16bitタイマ×2, 22本のI/O
8156のようなデバイスです
NSC830 ROM-I/O 2k×8bitのROM, 20本のI/O
8355のようなデバイスです
NSC831 I/O Only NSC830からROMを取り除いたものです
NSC858 UART

このラインナップも8085+8155/8156+8355/8755に似ていますね。

参考文献・関連図書: 
NSC800データシート, National Semiconductor.
NSC810Aデータシート, National Semiconductor.
NSC830,NSC831データシート, National Semiconductor.
NSC858データシート, National Semiconductor.

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