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1M UV-EPROM


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1MbitのUV-EPROMが見つかりました。10個ずつアルミ箔で包まれたのが2つ、開けてみたところメーカーもバラバラの中古品でした。

TC571001D-20
これは東芝のTC571001D-20、1989年製ですね。

「27」ではなく「57」なのはこれがnMOSではなくCMOSだから、「27C」の方がわかりやすいと思うのですが、社内の命名規則に合わせたのかもしれません。

VPP 12.5Vと書かれていますが、データシートによると12.75Vになっています。

21Vではないということなのか、データシートに記載は無いがVPP=12.5Vで書き込む方式が存在するのか、どういうことなのでしょう?

M5M27C101K-2
三菱のM5M27C101K-2です。

あまり秋葉原等の店頭では見かけないメーカーでしたが、UV-EPROMは別です。手持ちのROMを読んでみたのものも大半が三菱製でした。

MBM27C1001-15Z
富士通のMBM27C1001-15Z、1990年製です。

uPD27C1001D-15
NEC製のμPD27C1001D-15、1988年製のものです。

マーキングが薄くて読めるように撮影するのは大変でした。

HN27C101G-17
日立のHN27C101G-17、1990年製です。「-17」ということはCEからのアクセスタイムが170nsのものですが、このような半端な数字は珍しいですね。

これも PGM 12.5V とありますが、こちらはデータシートと一致しています。

M27C1001-15FI
最後はST MicroelectronicsのM27C1001-15FI、マーキングの異なる2種が入っていましたので並べてみました。

上は1992年製で原産国は不明です。

下は1993年のシンガポール製です。

表示の違いは製造年か原産国(工場)によるものでしょうが、製造年は近いので工場の違いの可能性が高いですかね。

このST Microelectronicsは比較的最近までUV-EPROMを生産していたのでよく見かけるメーカーです。勤めていた頃もUV-EPROMといえばここでした。

512kまではどのメーカーもUV-EPROMの型番は27xxxのxxxの部分が一緒でしたが、1Mからは何種類かになってわかりにくくなっています。ここでも「101」と「1001」が混在していますが、Intelは27C010です。さらに×16品や×8/×16切り替えのものなどもあってややこしいです。

参考文献・関連図書: 
TC571000D-20, TC571000D-25, TC571001D-20, TC571001D-25 データシート, 東芝.
HN27C101G Series データシート, 日立.

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