工作

個人的に製作してきたものの紹介です。

電子的なものがほとんどですが、そうでないものも出来るだけ出していきたいと思っています。

回路図、ソースコードなどは出来ればすべて載せたいのですが、以下の理由で難しいものが多いです。

  • 回路図については無いものが多い
  • 残っていないのではなく、そもそも書かないことが多かったためです。

    • どうせ1台しか作らないのだから紙に線を引くのと、実際に配線する手間は大して違わない。
    • バス配線などは書かなくてもわかる(各デバイスのD0同士を接続するなど)。ずらすなど注意を要するところだけメモがあれば困らない。
    • 雑誌などの記事・データシート・アプリケーションノート等を参考にしたところはそれを見ながら配線すればよい。

    もちろん仕事ならば書きますが。

  • 著作権的に公開でない
  • 特に古いものでは雑誌など掲載のものをベースにしているものがあり、オリジナルと分離できないものは公開できません。

  • 古いメディアに入っている
  • 5インチや8インチのフロッピーだったり、PC-9801フォーマットだったりして読むのが難しいものがあります。

  • 本当に失われた

MC68kボード (概要編)

2016-07-28 22:52 — asano

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今までに個人的に製作したボードの中で最も役に立ったのはこれです。


モトローラのMC68kシリーズを使ったマイコンボードです。
作り始めたのは私が高校生だった頃、PC-9801シリーズが欲しかったけれど買うだけのお金はなく、たどり着いたのがこのボードです。プログラミングのためと割り切って、CPU周りのみ製作してI/Oは手持ちの8ビットパソコンを利用するという手で規模を絞っています。

最終的なスペックは以下の通りです。

Z-80ボード 1号機 (の形見)

2016-07-13 16:31 — asano

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初めて作ったマイコンボード、Z-80ボード1号機、の部品です。残念ながら現物はバラして部品取りにしてしまっているので現存しません。
中1の夏休みに作り始め、何とか動作するところまでこぎつけましたが、やはり実用性は無く、あまり使わないままばらしてしまったと記憶しています。

タイトルの「形見」というのはボード自体は残っていないけれども、ボードに使われていたであろう部品を発見したということです。


これはデータの表示に使っていた7セグメントLEDのためのデコーダ、F9368です。0~9のBCDをデコードできるものは多くありますが、0~9に加えてA,b,C,d,E,Fも含めたHEXのデコードができるのは知る限りこれだけですね。

ROMエミュレータ

2016-07-11 17:28 — asano

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デバッグしながらROMを書き直すのが面倒になって作ったROMエミュレータ、ですが製作後ROMを使う機会が少なくなってしまいました。

中央が本体、右の子基板はPCのシリアルと接続するためのRS-232レベルコンバータです。左のクリップはPCからアクセス中にターゲットをリセットするためのもので、アクセス中はROMとしてターゲットから正常なアクセスはできないからです。ちゃんと切り離してはいるのでリセットしなくてもバスが衝突したりはしません。

製作するに当たって目標とした仕様は以下の通りです。

  1. 27256専用
  2. 対象とするROMは27256のみに絞ることにしました。

  3. ROMソケットの面積に収まること
  4. 当然縦型で作ることになります。基板を削るのが面倒で若干超えていますが、普通に設計されたターゲット基板ならまず問題ないでしょう。これで干渉するなら本物のROMでも抜くのに苦労するでしょう。

MAA-1ボード ソフトウェア編

2016-07-07 23:57 — asano

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MAA-1ボードのソフトウェアは次の3つからなっています。

一つ目はハードウェアの初期化・制御を行い、またシリアルからメモリの参照・変更を行うモニタプログラムです。この部分は基本的には「南青山アドベンチャー」からは独立したプログラムで、Z-80のマイコンシステム一般に容易に移植可能です。コマンドとしてはD(メモリダンプ)・S(メモリへの書き込み)・G(指定アドレスへのジャンプ=実行)と@(ゲームの開始、これだけ南青山専用)です。

PC-8001mk2 拡張ボード

2016-06-26 02:45 — asano

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PC-8001mk2に挿していた自作の拡張ボード、2つのスロットにはこれと8インチFDのコントローラが入っていました。


これが全体像です。
下の拡張スロットに挿していたI/Fボードと右上のROMライタボードの間は例によってコネクタをケチって直結していますね。
I/Fボードから伸びている黒いコードは音声出力、細い青い線は+12Vの電源です。


I/Fボードの表面、このボードには

  • 汎用パラレルポート
  • 黒の26ピンコネクタにPPI (8255)のポートがそのまま出ています。

  • ROMライタ
  • 2764/27128に書き込むことができました。

安定化電源(切替式)

2016-06-10 17:44 — asano

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子供の頃に作った安定化電源が出てきました。


左は電源スイッチ(1次側)、黒いダイアルは電圧切替のロータリースイッチで6V, 8V, 12Vが切り替えられました。赤黒のターミナルはもちろん出力端子です。
それまで工作には乾電池を使っていたので、その置き換えに作ったのがこれです。そういうわけで電圧も4, 6, 8個直列に合わせて6V, 9V, 12Vにしたかったのですが、7809が手に入らなくて8Vになっていました。
当時のACアダプタは安定化していないものが多く、そのままでは乾電池の代わりにはならなかったのです。前に紹介したTC-1100のアダプタも(後に分解したところ)中身はトランスと整流用ダイオードと平滑用のコンデンサだけでした。

ちなみにこれは最後の姿で、最初に作ったときは確か加工の簡単なプラケースに入れていたのですが、トランスの重みで何度もケースが割れたのでこのアルミケースに入れ替えたのです。

はじめてのプリント基板

2016-05-22 19:06 — asano

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私がはじめて作ったプリント基板の残骸が出てきました。


もちろんベークの片面です。
回路は電源ですね。ブリッジダイオード・ケミコン・LEDの電流制限抵抗が見えます。ケミコンの奥にマジックで四角のようなものが描かれているのが3端子レギュレータの跡、細長いアルミの板みたいなのはもげたケミコンの電極。


パターンは銅箔に直接マジックでパターンを描いてエッチングしています。塗りムラが見えていますね。

AVRタイマ (ソフトウェア編)

2016-05-01 19:32 — asano

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まずは前回の宿題の回答を載せておきましょう。


LEDのスキャンの途中で以下のように読みます。

  1. PB0~7を全て"L"にします。
  2. PD0を"L"、PD1~3を"H"にします。
  3. PD4を読んで"L"ならSW1が押されていると判定。
  4. PD1を"L"、PD0,2,3を"H"にします。
  5. PD4を読んで"L"ならSW2が押されていると判定。
  6. 同様にSW3,4も判定します。

もし4つで不足ならPD5も使えば8つまで増やせます。

PB0~7を"L"にしておくのはキーのスキャン中にQ1~4がOnしてしまうからです。LEDは一瞬でも点灯すると意外に目立つことがあるので注意したほうが良いです。逆にLEDのスキャン中にはPD4に変な入力がありますがソフトで無視するので問題ありません。