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Hitachi H8/330 OTP


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前に紹介したH8/330のOTP (One Time Programmable)品も出てきました。

HD6473308CP10
日立のHD6473308CP10、パッケージはPLCCです。UV-EPROM版はHD6473308CG10でしたので単なるパッケージ違い品という扱いです。

日立のHD64Xxxxx型番のマイコンは「HD64」の次の1文字でROMタイプを表しているようです。

  • 「1」はROM無し品
    HD641180X(HD64180系のワンチップマイコン)とかHD6417718(SH3)などがあります。
    H8/330にもHD6413308というのがあります。
  • 「3」はマスクROM品
    H8/330にもHD6433308というものがあります。
  • 「7」はEPROM品
    この中には消去書き換えのできるUV-EPROM品とできないOTP品がありますが、区別はパッケージ記号だけです。おそらく中身は同一で、消去できるかどうかはパッケージに紫外線照射用の窓があるかだけなのでしょう。ですから書き込み手順もまったく一緒で、ソケットの変換以外は同じライタで書き込みが可能です。
    このHD6473308はこれです。
  • 「F」はFlash ROM品
    最近のものはこれが多いですね。HD64F2238(H8)とかHD64F7144(SH2)などがあります。
    OTP品より安くなればデメリットはほとんど無いので置き換えられます(もちろん書き換え可能なので高価なUV-EPROM品も不要)。マスクROMを置き換えられるかは、1つずつ書き込まなくてはならないコストと、信頼性ではまだマスクROMに分がありそうで微妙かもしれません。
    H8/330には残念ながらこのタイプはありません。

さてこれは未書き込み品でしょうか? 書き込まれていたとしても内蔵ROMを無効にするモードがありますので、外部ROMで動かすこと自体は可能です。多くのポートがアドレス・データバスとして占有されてしまいますけどね。

ところで消去のために紫外線を照射するというのは、それによってフローティングゲート内の電子を励起して抜くためですが、紫外線以外でも同様のことは可能です。例えばX線でも励起は可能でしょうし、それなら窓が無くても消去可能に思えます。よくハンダ付けの確認のために基板をX線撮影しますが、あれでROMのデータが壊れたという話は無いのでしょうかね?

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