2016-06-28 23:00 — asano
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今回は電子的な遺物ではなく、電子化により遺物となったものです。
これは新明和工業株式会社の株券(現在は電子化により無効になっています)、50円×1,000株 = 50,000円ということで「金五萬圓」の額面です。発行日は昭和35年8月1日ですから半世紀以上昔になりますね。
裏側には過去の所有者が書かれているのですが、公表してよいものか判断が付かないので写真は無しです。
大昔はこれを金庫に保管したりしていたようですが、私が株を始めたころは(少なくともネット証券では)株券そのものは預けたままにするのが普通になっていました。ただ株券自体もまだ有効で、証券会社によっては要求すれば現物を手にすることも出来るという状況でした。
そんな時に「電子化するので預けてください」という案内を見て、天邪鬼だった私は今を逃せば現物を拝めなくなるということで1枚分取り寄せてみることにしたのです。
オンラインで手続きをするとしばらくして郵送されてきました。このままでは名義はまだ私になっていません。このままだと配当ももらえなしし、総会に出席したり議決権を行使することもできません。何よりこの状態で電子化の日(2009年1月5日)を迎えてしまうとすべての権利(前述の配当などだけではなく売ることも)を失う可能性がありました。
一番簡単な解決法は再び預けることですが、それだと株券を手元に残すことができません。
そこで名義を書き換えることにしました。取り扱う信託銀行を調べ、株券を持参します。株券の裏に氏名を記入して申し込むと、しばらくして裏面に日付・押印された株券が戻ってきて手続き完了です。これが2007年8月21日でしたから電子化の1年半ほど前になります。その後、正しく配当が支払われて間違いなく名義が私になっているのが確認できました。
この状態で電子化の日を迎え、この株券を手元に残すことができたというわけです。
あとは特別口座(電子化の日までに預けていなかったものを管理するためのもの、売買はできない)から証券会社の自分の口座に移すだけです。このとき名義書き換えが行われていないと面倒なことになるのですが、書き換えてあれば郵送だけで簡単に手続きは済んですべて完了です。
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