MC68EC020
MC68030, MC68040, MC68060にはMMUやFPUの有無によってMC68EC030などの廉価版が存在します。MC68020には外せるユニットがないので廉価版は無いと思っていましたが...
MC68EC020はありました。これは1999年製の16MHz版、日本製なんですね。
MC68020との機能的な違いはメモリ空間が16MBしかないことです。
機能以外ではパッケージがプラスチックPGAになっています。
MC68030, MC68040, MC68060にはMMUやFPUの有無によってMC68EC030などの廉価版が存在します。MC68020には外せるユニットがないので廉価版は無いと思っていましたが...
MC68EC020はありました。これは1999年製の16MHz版、日本製なんですね。
MC68020との機能的な違いはメモリ空間が16MBしかないことです。
機能以外ではパッケージがプラスチックPGAになっています。
(ノーマルだけでなくLSやASなども含んだ広義の)74シリーズといったらどんな姿を想像しますか? 14~20ピンくらいのDIP(今だとSOICやSSOPかもしれませんが)を思い浮かべる人が多いと思います。より多い方は以前74シリーズの変り種(その3)で取り上げました。では少ない方はというと......
実は8ピンというのが2種あり、その一つがこのSN74LS56です。
これは1/50の分周器で、中に1/5の分周器が2つと1/2の分周器が1つ入っています。
ちなみにもう一つはSN74LS57という1/60の分周器です。
1/50と1/60があるということは、そう電源周波数から1秒を作るのが目的でしょうね。実際データシートにもそれが真っ先に記載されています。さらにSN74LS57を並べれば1分や1時間を作るのにも使えます。
Tandy 200やHC-88で一般ユーザーにROM交換させるために使われていたカプセル式のソケット、正体不明だったのですが偶然に判明しました。
おそらくMolex社の2.54×15.24mm (.100×600") Pitch Modular IC Socket Systemと呼ばれるものと思われます。
これは基板に実装する「Socket」と、ROMなどのICを取り付ける「Carrier」からなり、ICのピンを保護しつつ逆挿しを防ぐ仕組みになっています。ピン数は24, 28, 32が用意されており、キーの位置(と色)によって(アドレスの偶奇など)複数ある場合の入れ替わり防止もできるようになっています。
標準品と思われる黒色の型番は以下の通り。
74シリーズの変り種(その2)で取り上げた乗算器の74284と74285、去年国内の某ショップにて見かけたので思わず1つずつ買ってしまいました。
これが積の上位4ビットを受け持つSN74284Nです。
こちらは下位4ビットを受け持つSN74285Nです。
世界TTL/IC規格互換表によると作っていたのはTexas InstrumentsとNational Semiconductorのみで、LSなどは作られずにノーマルのみだったようですね。
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
2022年の大きな変化はプリント基板を注文するようになったことでした。
今年は何ができるかな。いろいろ構想しているものはあるので少しずつでも実現させていきたいですね。
SN74141を試すで触れた消灯しているはずなのに中央がボーっと光る問題、思い当たることがあると書きましたが、対策が効いてほぼ原因が確定したのでそれについて書きたいと思います。
実は、ヒントになることはニキシー管を点灯してみたにも少し書いています。
あの時はこんな現象は起きていませんでした。
何が違っているかというと、カソードを1本ずつ手でGNDに接続していたのをSN74141で切り替えるように変更したことです。
あっという間に年の瀬、これが今年最後の書き込みになるかな。ニキシー管の回路修正の確認が取れれば今年中に書きたいところですが。
複数のSN74141が揃ったので動かしてみることにします。ニキシー管を点灯してみたで使った基板を流用します。
4ビットのカウンタを追加して順に点灯させることにします。
管もSN74141も取り換えて試すのが目的です。管は前回同様、ピン1, 13のみ穴に通し基板にハンダづけしているのはアノードのピン13だけです。SN74141はZIFソケットを使いました。
ウクライナから買った石でニキシー管用のデコーダ・ドライバのSN74141が入手困難らしいと書きましたが、その後eBayで度々見かけたのでいくつか購入しました。単にこれまで欲しいと思わなかったので目に入っていなかっただけみたいです。
これはオリジナルのTIのSN74141ANです。元々SN7441というのがあって、それの改良版です。
SN7441もSN74141もBCD-to-Decimal Decoder / Driverというもので、デコーダの出力は60Vという高耐圧のオープンコレクタになっています。これは多くのニキシー管のカソードを直接ドライブ可能です。
アドレスエラー・バスエラー時の表示は、未対応のフォーマットの場合にはスタックに積まれたワードをそのまま16進ダンプするようにしたので、デコードルーチンは後回しにして判別を書くことにしました。
まずMC68020以上であることの判別は容易(MC68010の判別(補足)参照)なのですが、MC68020からMC68030で追加された命令はありません。というかあるにはあるのですがMMU関係の命令なのでMC68020+MC68851(PMMU)でも実行できてしまいます。細かな動作の違いはあるかもしれませんが...