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uPD71611CとuPD71613C


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予告どおり昨日のV60用のサポートチップを取り上げます。


一つ目はこのμPD71611C、クロックジェネレータです。

8086用の8284にそっくりで以下のような機能を持っています。

  • 水晶発振回路(外部クロックも可)
  • リセットの波形整形
  • READYの波形整形
  • プログラマブルなウェイト挿入

最後のウェイトだけが新機能ですね。

発振回路と外部クロック入力をピンで選択しなくてはならないところまでそっくりです。


もう一つはμPD71613C、バスコントローラ(資料によってはシステムコントローラ)です。

これも8086用の8288に瓜二つです。

それにしても何故この構成のままなのでしょう。8080から8086くらいまではわからないでもありません。

  1. プロセッサはNMOSだがバイポーラで作りたい部分を分離した
  2. 40ピンを越えるパッケージを避けるために分割した

といった理由は十分考えられます。

しかし、V60はすべてCMOSですし、ピン数の多いパッケージもいくらでも選択肢はあります。わざわざ3つに分ける理由はあまりないと思うのです。まぁ3チップ間の接続は決まっているので定型の回路を組むだけです。

実は最初μPD70616R-16とμPD71611Cしか入手できず、μPD71613C相当をGALか何かで作るしかないかと考えたことがありました。デコード条件はデータシートに真理値表がありますし、タイミングもそう難しそうではありません。一つ気になったのはCLKの両エッジが必要みたいでGALだけでは無理そうなところですかね。

幸いその後入手できたのでその必要はなくなりました。

参考文献・関連図書: 
μPD71611データシート, NEC Electronics.
μPD71613データシート, NEC Electronics.
関連項目: 

コメント

内部発信だと CPU 間のクロックがずれるので。71613 の方は V70 では作っていないところを見ると、特に理由はなかったのかもしれません。
#うちは両方いらないと判断していました。そもそもバス信号が MRD とかではなく、Z80よりなので。

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