2016-05-13 23:47 — asano
カテゴリー:
以前掲載したTC-1100より古いテープレコーダが出てきました。ソニーのTC-1160です。
子供の頃に散々使った思い出のテープレコーダです。といってもテレビの録音がメインで、最初の頃はテレビの前において空気経由で、途中からはテレビのイヤホン端子とマイク端子を繋ぐための抵抗入りコードを使っていました。どことどこを繋ぐにはどのコードという早見表があったので子供でも簡単にわかったのです。
それだけ使ったのでカセットを入れる部分のフタとTONE調整ダイアルは失われています。無くてもそれほど困らないのでそのままにしたようです。「SONY」ロゴは接着剤で補修したらしき跡がありますね。
今だとステッカーにすることが多いと思いますが、新機能や売り文句みたいなのが恒久的に書かれています。
右上の黒赤の「A」「B」のところには「END ALARM」と書いてあって、テープの終わりを教えてくれるらしいのですが、テープが終わったときに何が起こったのかまったく憶えていません。
SONYロゴの右に「ELECTRET IC MICROPHONE」とあるのは、どうやら開発されたばかりのエレクトレット・コンデンサ・マイクを搭載したためのようです。
「SOLID STATE」とわざわざ書いてあるのも当時のお約束ですかね。
これは機銘板のある左側面。
左の穴から電源コードが出ているの自分で修理したためです。この機種の電源コネクタは「由」の字の形をしていてAC 100VとDC 6Vが同じコネクタを使っている(もちろんピンはAC用とDC用に別になっています)のですが、当然個人でこのコネクタは入手できないので外して直結してしまったのです。ACアダプタも持っていなかったですし。
右側の電池ホルダのカバーも無くなっています。電池使用の場合は単2が4本でしたが、あまり使った記憶は無いですね。
ところでこのレコーダ、録音時にはRECボタンだけではなくPLAYボタンも一緒に押さなければいけなかったように思います。せっかく実機が出てきたのでちょっと実験してみました。電源を入れるのは上記修理の件もあって怖いので無通電でテストです。ヘッドの出し入れや巻き戻し時の駆動軸の切り替えなどはボタンを押す指の力で動作するので電源を入れなくても確認できるのです。
試しにRECボタンだけ(テープも入れていないので誤録音防止ツメのところを抑えながら)押してみたら、録再ヘッドが出てきません。やはりPLAYも押さないといけないようです。RECボタン押すとメカ的にPLAYボタンも押される仕組みにすればよいのに。
ちなみにTC-1100ではRECボタン単独でもヘッドが出るようになっていました。発売時期は10年も違わないはずなのですが、この間に改良されたみたいです。
2020年7月26日 追記:
接続の早見表は出てきました。⇒カセットコーダーご愛用カード
Comments
REC+PLAY
録音時にRECとPLAYを同時に押すのは、当時はたいていのカセットデッキがそうだったと思われます。自宅にあった東芝や三菱の製品もそうでしたし、MZの内蔵データレコーダ(APSS制御でない機種)もそうでしたね。
破壊書き込みである録音機能を誤って動作させないためのプロテクトとしては、良いユーザインターフェースだと思います。(単に走行系のメカ的な事情もあったのでしょうが)
レコーダをコーダというのは、ソニーの妙なこだわり!?のようですね。録音機能があるのだからレコーダでいいのに。(笑)
Re: REC+PLAY
他社も同様だったんですね。
後の機種ではRECだけでよくなっていましたがボタンが重いので結局PLAYにも指をかけていたような記憶があります。プロテクトという発想はありませんでした。なるほど。
Add new comment