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CMTインターフェイスケーブル


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大昔、パソコンのプログラムやデータの保存にはカセットテープが使用されていました。

CMTケーブル
これはパソコンとテープレコーダ(専用のものはデータレコーダとも呼ばれました)を接続するためのケーブルです。

右側の8ピンDINコネクタをパソコンに、左側のプラグをテープレコーダに接続します。黒はイヤホン端子に接続して読み出しに使用します。赤はマイク端子に接続して書き込みに使用します。グレーはリモート端子に接続して書き込み・読み出しの一時停止に使用しますが、繋がなくても操作がちょっと面倒になるだけです。

プラグ部
これがプラグ部のアップです。

イヤホンとマイクは3.5mm径、リモートは2.5mm径のプラグを使用しています。
色使いは特に決まっていたわけではありません(さすがに赤はマイク以外には使わない)で、確かNEC純正のものはイヤホンが白でリモートが黒になっていました。

ちなみに繋いでも繋がなくても良いと書いたリモートはこんな風に使われます。

  • 書き込み(SAVE)時
    1. テープをセットして、録音状態にする(リモートが切れているのでテープは回らない)
    2. パソコンで書き込み操作をするとリモートがOnになりテープが回り始める
    3. データがマイク端子から送り出されて録音される
    4. 終わるとリモートがOffになりテープが止まる
    5. 録音状態を解除する

    リモートが無いとテープが回ったままなので前後の余白が長くなってしまいます。パソコンでの書込み操作を先にやって最後のRETURNキーの直前で録音スタートする等の工夫をしていましたね。後ろの余白は次の録音時に上書きすればよいので気にしません。

  • 読み出し(LOAD)時
    1. テープをセットして、再生状態にする(リモートが切れているのでテープは回らない)
    2. パソコンで読み出し操作をするとリモートがOnになりテープが回り始める
    3. 再生されたデータがイヤホン端子から読み込まれる
    4. 終わるとリモートがOffになりテープが止まる
    5. 再生状態を解除する

    リモートが無い場合、パソコンの操作をモタモタしていると開始点を過ぎてしまい読み込めないことがあるので、パソコン操作後に再生状態にしていました。

プラグを1つ挿すだけなのに何故挿さないかというとこんな理由がありました。
私はテープレコーダとしてSONYのTC-1100というものを使っていたのですが、このテープレコーダのリモート端子は通常の2.5mm径ではないのです。

純正マイクのプラグ
これは純正のマイク延長コードのプラグです。右側のマイク端子は普通の3.5mm径のプラグですが、左のリモート端子はくびれがありません。

そんなわけでリモートは接続したくてもできなかったのです。後にACアダプタとテープレコーダの間に入れて電源を直接リモート端子でOn/Offするアダプタを作ったりしました。

リモートでも電源のOn/Offでも録音・再生状態のまま長い時間テープを止めておくのはよろしくないです。ピンチローラがテープを挟んだままなのでテープに痕が付いてしまい、エラーの原因になります。


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