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168ピン DIMM


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いつ何に使ったのかよくわからないDIMMも出てきました。

表面
こちら側が表面です。端子数は片面に84、両面で168になります。10ピンと11ピンの間、40ピンと41ピンの間には逆挿しなどの防止のためのノッチがあります。その他の端子の無い隙間は未使用のためにパターンが無いだけでピン番号は振られています。

10ピンと11ピンの間のノッチは右(11ピン)側に寄っていますが、40ピンと41ピンの間のものは中央にあります。実はノッチの位置が左寄り・中央・右寄りでモジュールの仕様を表していて、間違った仕様のものを挿せないようになっているのです。うえで「逆挿しなど」と書いたのはそのためです。特に40ピン・41ピン間は電圧を表していて左寄りが5.0V、中央が3.3Vで誤挿入による破損を防いでいます。

ボード上には「NEC」ロゴがあるのですが、型番がわかりません。「DEC-22V0」は検索するといくつか引っかかるのですが、データブック等にはそれらしいものが見当たりません。

DIMM自体はNEC製のようですが、搭載されているのは韓国のHyundai製のHY57V168010ATC-10です。これは2M×8bit構成のSDRAM、これが合計16個(両面合わせて)あるので32MBのモジュールということになります。電源電圧も3.3Vなので先ほどのノッチとも矛盾しません。「-10」はクロック100MHz品を表しています。

裏面
裏面には残り8つが搭載されています。

左下の8ピンは24C02 2kbit E2PROMです。これはSPD (Serial Presence Detect)といってモジュールの情報が書き込まれており、メモリコントローラの初期化などに使用されます。アクセス条件などの他にもメーカIDやモジュール型番等も入っているようなので、やろうと思えば純正モジュール以外使えないようにすることもできそうです。


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