Super AKI-80を動かしてみた

2025-05-03 23:32 — asano

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秋月の2階にてしばらく前からSuper AKI-80の基板のみを280円という安価で販売しています。SuperではないAKI-80は持っているので様子見していたのですが、結局値段につられて買ってしまいました。


基板のみとはいっても表面実装部品は実装済みです。

CPUは東芝のTMPZ84C015BF-12, RAMは32k×8bitのSRM2B256SLMX55が載っています。他に74VHCのロジックICが4つあります。その他の部品は各自で揃える必要があります。


裏側には東芝のTMP82C265BF-2が載っていました。これは8255 PPIを2つまとめたもので、ここに使われているQFPの他にSDIPのものも存在するようです。

この82C265の存在がSuperの証です。

さて、必要な部品を取り付けていくわけですが、まずは部品を揃えなくてはなりません。基本全て手持ちがあるはずなのですが、すぐに見つからないものがいくつかあり秋葉原への買い出し1回と通販での取り寄せが発生してしまいました。


動作確認ができる最低限まで組んだ姿がこれです。

電源のレギュレータ周りは未実装です。後述のように別途+5Vを供給するため不要だからです。

電源監視ICのS8054ALBは長らく秋月での取り扱いが無くなっておりハードルの一つと言われているようですが、手持ちがあったのでそれを使用しました。若松通商にもまだあるようです。

CPUは12MHz品ですが水晶は19.6608MHz(CPUは1/2の9.8304MHzで動作)を使用しています。シリアルクロックのためと、12MHzではRAM上のコードを実行できないためです。TMPZ84C015のRレジスタ参照。

ROMはソケットにROMエミュレータを挿しています。

メモリ容量選択のジャンパはROM容量を変える可能性があるので2mmのピンヘッダを使いましたが、穴間隔がわずかに狭いようで差し込むのがきつく上部が少し広がってしまいました。ペンチで補正したところ特に問題は無いようです。

バックアップ用のバッテリは省略しています。

MAX232はソケットのみ搭載し、TTL-232R-5Vを接続するためのアダプタを付けています。電源もUSBからの5Vを供給しています。このソケットには電源とシリアルの端子が揃っているので古いマイコンボードを動かすときにはよくやる手です。

これで以前AKI-80を動かしたときのプログラムを使えば一発で動作と思ったら……

あの時はCTC Ch.0をボーレートジェネレータとして使っていましたが、このSuperAKI-80ではCh.3なのでその部分の書き換えが必要でした。

ということで確認は取れたわけですが、特に目的もなく買ったボードなのでこれで一旦終了です。パラレルポートの数だけはやたらと多いボードなので何か面白い使い方見つけてあげないと……

参考文献・関連図書
Super AKI_80 キット マニュアル, 秋月電子通商.

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