2017-04-30 18:42 — asano
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これまでにZ80ボードは1号機, 3号機, 4号機(MAA-1)と紹介してきました。そう、2号機がまだなのです。今回はその2号機について書いてみたいと思います。
まずこの「2号機」という呼び方です。1号機が最初で4号機が最後(今のところ)なのは確かなのですが、どうも2号機と3号機は製作順序が逆のように思えてきています。でも「3号機」という表記をすでにかなり使っていて面倒なのでこのまま行きたいと思います。
製作開始 | 名称 | CLK | ROM | RAM | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1983 | 1号機 | 2.5MHz | 0kB | 2kB | 初めて製作したマイコンボード ロータリーディップスイッチと7セグメントLEDでRAMに直接書き込んで動作させる |
1985 | 3号機 | 4MHz | 8kB | 18kB | 16進テンキーと7セグメントLED8桁で操作可能 |
1987頃? | 2号機 | 可変 | 2kB? | 256×4bit | 最小構成を目指した? |
2002? | 4号機(MAA-1) | 4MHz | 32kB | 32kB | Ah!SKI誌に掲載の南青山アドベンチャー専用機 |
それでは本題の2号機についてです。表でもわかるとおり不明点だらけですが、製作の経緯などは憶えていますのでわかる範囲で書いていきます。かすかな記憶に頼っていますので「思います」だらけです...
発端はある朝(休日だったはず)目が覚めて「1日でマイコンボードを作ろう」と何故か思い立ったことです。部品を買いに行く時間は無いので手持ちのもので何とかすることにし、結果的に以下に少ない部品で作るかというチャレンジにもなりました。
CPUはZ80(おそらく1号機をバラしたものと思われます)があったのでそれを使うことにしました。クロックは(手頃な水晶が見当たらなかったからか)RC発振回路です。これが後に思わぬことに役立ちました。
スイッチでRAMに書き込む回路は多数のスイッチを必要とするうえに意外に製作に手間がかかるので使えません。ROMを搭載するのは必須になります。おそらく3号機と同じ2764(8kB)かTMM323(2kB)を使ったものと思います。
問題はRAM、手持ちから選んだのはTC5501です。これは256×4bitなので8bitのバスに接続するには最低2つ必要なのですが手持ちは1つだったので下4ビット(D0~D3)に接続しました。つまりRAMから読み出すと上4ビットは全て1(プルアップしていますので)になってしまいます。このためサブルーチンコールや割り込みは一切使えなくなりました。レジスタの退避も面倒なので基本的にレジスタだけでやりくりすることになります。
I/Oはパラレルのみで8255などもなく、出力は74LSシリーズのラッチ、入力は74LS241だったと思います。
こんなシロモノですが夜には何らかのテストプログラムが動作しましたね。
せっかく作ったのでこんなスペックで使えることはないか探した結果、高校では無線のクラブに所属していたのでエレキーにしてみることにしました。エレキーとはエレクトリックキーヤーといってモールス符号の短点と長点を正確に出す装置です。フリップフロップのみでも作れるのですが、マイコン搭載ならメモリー機能なども簡単に追加できそうです。まずは最低限の機能を試しにソフトを書いてみました。ソフトで速度可変が面倒だったので、クロックがRC発振なのをいいことにRをボリュームで可変するという力技です。
私は電信級の資格はとっていないので実際に使ったことはなく、知り合いに試してもらったら(無線機への)ノイズがひどいとかで使えなかったように思います。
結局これもバラしてしまって、それとわかるものはあまり残っていません。TC5501Pくらいでしょうか。
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