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半導体

近代科学資料館 (第4回)

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近代科学資料館の最終回はデバイス編です。

日本独自のマイクロプロセッサ
Intel, Motorola などの有名どころも当然ありますが、日本独自のこんなマイクロプロセッサもあります。

左端のT3190は12ビットのプロセッサ、TLCS-12Aという呼び名のほうが有名です。ピンを数えると36ピンみたいで、これも珍しいですね。

隣の3つあるのはTMM111C、128×4bitのSRAMです。蓋が円形なのが面白いです。

次のTMM312P-1は256×4bitのSRAMです。

さらに右のTMM121-1は512×4bitのUVEPROMです。4ビット幅のUVEPROMは非常に珍しいですね。

残りは下記リンク「東芝マイコンの歴史」の「第1回: 東芝初のマイコン」によると次のような機能でした。

Intel D27C513

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これは前に27C512のところでちょっと書いた27C513です。

D27C513
Intel製のD27C513-200V10、512kbit(64k×8bit)のUVEPROMです。アクセスタイム170ns, 200ns, 250nsとラインナップがあったようで、これはその真ん中のものになります。

27C512のところで書いたように512kbitという容量は1つで標準的な8ビットプロセッサのメモリ空間を埋めてしまいます。当然RAMも同じ空間に配置しなければならないので何らかの細工が必要になってきます。

手持ちのROMを読んでみた

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せっかくROMライタもあることですし、昔使っていたROMを読んでみることにしました。何か懐かしいものが書かれているかもしれません。

UVEPROM
実際に使った記憶のある 2764, 27128 を集めました。あとTMM323C(2716)もライタを作ったことがあるので何か書かれているかもしれません。

まずは 2764(ほとんどが三菱のM5L2764K)です。これはZ80ボード3号機に使ったもの、MC68kボードも初期はこれを使っていたかもしれません。

4000シリーズ

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このところ汎用ロジックを取り上げることが多いですが、今回もCMOS汎用ロジックICです。

4000シリーズ
最近では存在感が失われつつありますが一部品種は今でも現行品な4000シリーズCMOS汎用ロジックICです。

このシリーズは低消費電力なこと以外に、電源電圧範囲が3V~18V(メーカによっては20V)と広く乾電池電源を安定化せずにそのまま使えるため工作の入門用に広く使われました。今でも「高電圧ロジック」などと呼ばれて残っています。

一方で遅延が大きく高速回路には使いづらかったのでマイコン回路などでは出番は少なくなりました。

Signetics N8T380N

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先日のHD2501に続き、最近見かけない汎用ロジックのシリーズを取り上げます。

N8T380N
SigneticsのN8T380N Quad Bus Receiver with Hysteresis-Schmitt Triggerです。名称からはわかりませんが、2入力のNORになっています。

この8Tシリーズは主にインターフェイス系の機能のデバイスで構成されています。まとまった資料が少なくて不明なことが多いのですが、わかっているかぎりを一覧にしてみます。

Hitachi HD2501P

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これまたジャンク箱から出てきてた古いICです。

HD2501P
日立製のHD2501P、「HD」ということはディジタル系のICで、1974年40週に製造でしょうか?

実は「7440」はデートコードではありません。

ちなみに機能はというと「Dual 4-Input NAND Buffer」です。

Texas Instrumentsはこの機能のICにSN7440という型番を与えています。

つまり「7440」はSN7440の互換品ですよということだったのです。

現在ではSN74シリーズの番号は一般化しており、どのメーカも当然のごとく型番に含めていますが、以前は各社独自の型番を使用していました。

以下にSN7440相当品で「7440」以外の型番の例を挙げてみましょう。

ZIPなDRAM

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以前、LBP-A404EMicroline 801PSで取り上げたことのあるZIPのICの未実装品を見つけました。

MB81256-10
富士通のMB81256-10PSZ、256k×1bitのDRAMです。DRAMとSDRAMで紹介したMB81256-15と同じもので、こちらは「-10」ですからアクセスタイムが100nsの高速版ですね。

型番の「PSZ」がパッケージがZIPであることを表していますが実物へのマーキングはされていません。見ればわかるので省略したのでしょうか。

NMOS Z80 CPU のクロック

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先日クロック信号について書いた時、資料に面白い記述を見つけたので今回はそれについて書いてみます。

それは1978年3月版のZ80 CPUの仕様のAC特性にあった以下の記述です。『Z80ファミリ・ハンドブック』もこれを元にしていると思われます。

uPD71051

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これまでにもNECのVシリーズのペリフェラルをいくつか取り上げましたが、有名なものがまだでした。

uPD71051C
NECのμPD71051C、Intel 8251をCMOS化してVシリーズの一員としたものです。μPD71054μPD71055等と同じですね。

基本8251をCMOS化したものですが、一点拡張されています。それはスタンバイ・モードで、CMOS化により消費電力が減っただけではなくこのモードにすることによりさらに消費電力を低減させることが可能です。他のμPD71055などにはこの機能はありませんが、なぜμPD71051にのみにあるのかはよくわかりません。

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