出土品

自宅から発掘された機器・部品・その他を紹介します。入手の経緯は

  • 物心つく前から家にあったもの
  • 旬な時期に入手して使っていたもの
  • 旬な時期に入手したものの、死蔵していたもの
  • 旬を過ぎてから入手したもの

など様ざまです。

特記のない限り廃棄はしていません。
「細部が見たい」「内部を見たい」などありましたら「ご意見・ご要望」に書いていただけると再発掘するかもしれません。ただ整理して保管しているわけではないのでいつになるかはわかりませんし、最悪の場合は偶然出てくるまでそのままになる恐れもあります。

続・懐かしいトランジスタたち

2018-04-26 23:58 — asano

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以前、懐かしいトランジスタたちで2SC373を載せましたが、もっと有名な2SC372が見つかりました。

2SC372
東芝の超定番トランジスタの2SC372、hFEの低いOランク品です。

このお皿付きの独特のパッケージは東芝以外では見たことがありません。データシートでもJEDECやEIAJのパッケージコードは空欄になっています。

末期の頃は2SC1815などと同じTO-92になっていたという話を聞いたことがあります。

よく見るとピンの断面は円形のようですね。最近では金属板を打ち抜いた四角断面が主流です。

GAL22V10

2018-04-21 22:25 — asano

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前にGALとCPLDのGAL16V8を取り上げましたが、GAL22V10もいつの間にか買っていたようです。

GAL22V10B-25LP
LatticeのGAL22V10B-25LPです。「-25」はPropagation Delayが25nsのもので、GALの中では最も遅い部類になります。

GALには主に16V8, 20V8, 22V10の3種類がありました。

GAL16V8は20ピンPALの16L8, 16R4などの置き替え用です。PALでは出力の形式(負論理の「L」、レジスタの「R」など)によって品種が分かれていましたが、GALではプログラマブルにすることによって品種の集約を図っているのです。さらにPALには存在しない組み合わせも可能になっています。

GAL20V8は同様に24ピンPALの20L8, 20R6などの置き替え用です。

Adaptec AHA-2940U

2018-04-19 20:54 — asano

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今回はP65-MDDA8X64とともに出てきたAHA-2940Uを取り上げます。

AHA-2940U
Adaptec製のAHA-2940U、PCIバス対応のSCSIボードで20MB/secのUltra SCSI対応のものです。

前にDC-390Fのところで書いたように私はPCI以降はAdaptecのボードは避けていたので、これは「捨てるならクレ」で貰ったものだと思われます。なので私自身はこれを使ったことは無いはずです。

ボード上のパーツを見ていきましょう。

中央の大きなQFPはコントローラ、ラベルは剥がしていないので型番は不明です。ラベルの右下から「ec」が見えていますが、「Adaptec」の末尾と思います。

Matrox P65-MDDA8X64

2018-04-17 22:04 — asano

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AGPのビデオボードを発見、一緒に出てきたSCSIボードはまたの機会に取り上げようと思います。

Matrox P65-MDDA8X64
MatroxのP65-MDDA8X64というAGPのビデオボードです。

調べてみるとParhelia-LXにメモリ64MBということですが、ヒートシンクの下にあって確認できませんでした。もう使う予定も無いので固定ピンを抜いてみたのですがヒートシンクはビクともしません。熱伝導用のコンパウンドが固まってしまったのではないかと思います。

Matronの製品はMillenniumの頃から2Dの性能と画質の良さで知られていましたが3Dは苦手としていました。それはParheliaでもあまり好転せず、2D性能は飽和しDVIなどのディジタル接続が主流になると画質の優位も意味がなくなり、一般PC向けでは存在感が薄れてきていました。

日立の不明ダイオード

2018-04-16 23:40 — asano

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パスコン用のコンデンサを探していたところ、こんなものも出てきました。

500個入り袋
日立製のダイオードの500個入り袋です。

注意書き等いろいろ書かれているのですが、困ったことに型番が書かれていません。形状と、私がまとめて入手しそうなものということからするとスイッチング用(もしかするとショットキーバリアかも)とは思いますが、それだけではちょっと...

ヒートシールされていたはずの袋もテープで閉じられていたので少し使った残りのようです。

拡大
1本取り出して拡大してみました。

21143を使ったネットワークボード

2018-04-14 21:38 — asano

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PC系のものは久しぶりになりますが、ネットワークボードが見つかりました。

表側
PCIバスの100BASE-TX対応のネットワークボードです。

大きなQFPの21143-PDがコントローラ、Intelのマークが入っていますが元はDECが開発したものです。

DEC(Digital Equipment Corporation)はPDP-8, PDP-11といったミニコンやVAXを作った会社です。今でも端末エミュレータの設定に登場する「VT100」もDEC製のターミナルですし、AlphaマイクロプロセッサもDECが開発したものです。
20年程前にはDEC HiNote UltraというノートPCもありましたね。小型軽量でしたがとても高価なもので、当時上司が使っていましたが我々には買ってもらえませんでした。

100BASE-TXの初期の頃はよく見かけたデバイスでした。

7セグメントLEDモジュール

2018-04-12 22:51 — asano

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ドットマトリクスLEDとともに7セグメントのモジュールもありました。

9桁LED 表側
メーカ等の詳細は不明、基板上に7セグメントLEDが9桁分実装されています。

端子は17ピン、コモン端子が1つおきになっていてその間に各セグメントの端子が配置されています。アノードコモンかカソードコモンかの別やセグメント端子の順番は未確認ですが、コモンがわかっているのでチェックは簡単ですね。

ピン間隔は2.54mmかと思ったのですが、ピンヘッダと並べてみたところ僅かに広いようです。ここまで近いなら2.54mmに合わせてくれればよいのにとは思いますが、LEDの1桁の幅に依存しているので仕方がなかったのでしょう。

LED単体についても型番等は不明です。1桁剥がしてみれば裏に書かれているのかもしれませんが、1つしか持っていないので躊躇しています。

Siemens PD4435

2018-04-10 23:05 — asano

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このところROMばかり取り上げてきましたが、今回はドットマトリクスのLED表示素子です。

PD4435
SiemensのPD4435 5×7ドット4桁のLEDです。

これは単なるLEDのマトリクスではなくフォントROMを内蔵しており、CPUバスに直結可能となっています。各桁に相当するアドレスにASCIIコードを書き込むだけで表示できるのです。キャラクタLCDモジュールと似たような感じですね。

以前の勤め先でこれに類似のデバイスをデバッグ用に使っていたこともあります。初期化もいらず1バイト書き込むだけで表示出来るのでシリアルポートに出力するより簡単で、RTOS起動前のチェックには重宝したものです。ハードウェアも簡単なので新規基板の確認にも好都合でした。

1M UV-EPROM

2018-04-06 23:51 — asano

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1MbitのUV-EPROMが見つかりました。10個ずつアルミ箔で包まれたのが2つ、開けてみたところメーカーもバラバラの中古品でした。

TC571001D-20
これは東芝のTC571001D-20、1989年製ですね。

「27」ではなく「57」なのはこれがnMOSではなくCMOSだから、「27C」の方がわかりやすいと思うのですが、社内の命名規則に合わせたのかもしれません。

VPP 12.5Vと書かれていますが、データシートによると12.75Vになっています。

21Vではないということなのか、データシートに記載は無いがVPP=12.5Vで書き込む方式が存在するのか、どういうことなのでしょう?