門司電気通信レトロ館(その他編)
3回目の今回は「電話機編」でも「交換機編」でも取り上げられなかったものを紹介して門司電気通信レトロ館の項を終わりにしたいと思います。
いきなり部品ですが東芝製(見にくいですがロゴがあります)の7T54RA、送信用の真空管です。船舶との短波通信用だそうです。
日立にも類似の型番の7T54Rがあり、『日立評論』に概要がありました。それによるとプレート損失が最大2.5kWという強制空冷式の三極管のようです。真空管は同仕様のものを各社が同型番で製造するのは普通のことですから、これもそうなのでしょう。
端子はネジ式で4つ、先の資料の写真では4つのうち2つが短絡されて3本の線が引き出されているので下のラジエータ部も端子の一つ(おそらくはプレート)ではないかと思います。