自動転換器

2018-06-08 23:20 — asano
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今回はこの電話アクセサリを取り上げようと思います。

自動転換器
この自動転換器は1つの回線に複数の電話機を接続するためのものです。

こんなものを使わずに並列接続しても通話可能ですが、通話中にもう1台の受話器を上げると影響が出ます。音量が下がる、盗み聞きされる、会話に割り込まれる等です。
この自動転換器を使えばこのようなことはなくなります。

これをどう使っていたかというと電話機とモデムの切り替えに使用していました。

通常は電話機をモデムのPHONE端子に接続すれば済むのですが、電話機は(もちろんジャックも)1Fのリビングにあるのですがモデムは私の部屋に置く必要があり距離が結構あったのです。その距離を2本も電話線を引っ張りたくなかったからですね。専用に回線を引くまでこの状況が続きました。

BASIC内蔵マイコン

2018-06-07 23:08 — asano

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先日のINS8073はBASICインタプリタを内蔵していましたが、似たようなものは他にもいくつかありました。

  1. NS INS8073
    CPUはSC/MP IIIでROMは2.5kBです。内蔵RAMだけでは不足なので最低256バイト以上のRAMを外付けする必要があります。

    このBASICはNIBL(National Industrial BASIC Language)と呼ばれており、そのサイズからもわかる通りいわゆるTiny BASICです。扱える数値は16ビットの整数のみです。

  2. NS INS8075
    CPUは上と同じくSC/MP IIIでROM容量は4kBに増えています。

    資料が少なく4kBの容量とN2BASICの名称以外の詳細は不明です。

Hitachi H8/338

2018-06-05 22:30 — asano

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HD6473308CP10は合計10個でてきたのでH8/330用アダプタでブランクチェックしてみたところ9つのブランク品が確認できましたが、残り1つはよく見るとHD6473388(H8/338)が混じっていました。

HD6473388CP10
これがHD6473388CP10、H8/330との主な違いは以下の通りです。

  • ROM: 16kB → 48kB
  • RAM: 512B → 2kB
  • SCI(Serial Communication Interface): 1ch → 2ch
  • D/A Converter: None → 8bit 2ch

ピン配置は互換のようですが、問題はROMの容量が増えていることです。

Omron ME5614D

2018-06-02 22:36 — asano

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昔使っていたモデムがまとまって出てきました。今回のものはそのうちの一つです。

ME5614D
オムロンのME5614D、型番からわかるように56kのモデムです。おそらくADSL移行まで使っていたものではないかと思います。

FAX / DATA MODEMとあるようにFAXの送受信機能も持っていたのですが、FAXはほとんど使いませんでした。

モデムICは大抵FAX機能も持っていたのでFAX機能を抜いてもコストはほとんど変わらなかったはずです。実際一般に売られているものはどれもFAX対応でした。なのでFAXは一度も使わなかったという人が多かったと思います。

Zilog Z8613

2018-05-30 20:47 — asano

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先日のINS8073と一緒にこんなものも入手できました。

Z8613RS
ZilogのZ8613RS、マスクROM版のZ8611の開発用のものでUV-EPROM用のソケットを搭載したピギーバック品です。

似たようなものにROMソケットの代わりにピン数を増やして64ピンシュリンクDIPとしたZ8612というものもあります。Z8611と差し替えはできませんが一般的なパッケージなのでおそらくZ8613より安価だったのではないかと思います。
データシートではZ8612を「Development Device」(開発用デバイス)、Z8613を「Prototyping Device」(試作用デバイス)と区別していますね。開発中はZ8612を使い、実機と同じ基板を起こす試作からは差し替え可能なZ8613を使うという事のようです。だったら最初からZ8613だけで良いように思えます。

佐久間レールパーク

2018-05-29 23:56 — asano

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リニア・鉄道館で言及した佐久間レールパークにも昔一度だけ行ったことがあります。その時の写真がありますので取り上げてみたいと思います。

佐久間レールパーク
行ったのは約10年前、2009年11月に閉館したので末期の頃です。

飯田線の中部天竜駅の構内扱いだったので電車で行けばそのまま入場できました。車で行くと入場券が必要です。
施設としても駅(というか機関区)構内の一部を展示エリアにしていました。展示車両も屋外の側線に並べられていたので屋内に詰め込まれているリニア・鉄道館よりは撮影には向いていました。

INS8073ボードを作る (その2)

2018-05-27 21:09 — asano

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前回シリアル出力の論理が逆であるのがわかったので、インバータも基板上に搭載しました。

INS8073ボード 表側
左上の2×4コネクタは電源とシリアルポート、前回も書いたようにピン配置はMAA-1にあわせてあります。

その右はリセット回路です。

8ピンDIPサイズ(ピンは4本)はSG-8002DCという発振器です。これは発振器とPLLを内蔵していて周波数がプログラマブルというもので、標準的な周波数をプログラム済みのもののほか専用のライタで好きな周波数をプログラムできる未書込み品もあります。ここで使っているのは16MHzの標準品です。

INS8073ボードを作る (その1)

2018-05-26 20:32 — asano

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INS8073/NのNIBLの資料が無いと書きましたが、ネット上で資料見つけました。その中に参考回路等も含まれていたのでそれを参考にボードを作ってみます。

INS8073ボード
最小構成で作ってみますが、INS8073以外は新しいデバイスを使いますので当時は積めなかったような大容量のシステムが簡単に実現できます。

クロックは手持ちの16MHzの発振器を4分周して使うことにします。

RAMは256kbitのSRAMを使います。A15をSRAMのCSとして使うのでアドレスは0x0000~0x7FFFとなります。INS8073はROM内蔵しているので0x0000~0x0FFFが無駄になりますが、回路を簡単にするために目を瞑ります。