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続・懐かしいトランジスタたち


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以前、懐かしいトランジスタたちで2SC373を載せましたが、もっと有名な2SC372が見つかりました。

2SC372
東芝の超定番トランジスタの2SC372、hFEの低いOランク品です。

このお皿付きの独特のパッケージは東芝以外では見たことがありません。データシートでもJEDECやEIAJのパッケージコードは空欄になっています。

末期の頃は2SC1815などと同じTO-92になっていたという話を聞いたことがあります。

よく見るとピンの断面は円形のようですね。最近では金属板を打ち抜いた四角断面が主流です。

2SC945
2SC945はポケコンネットワークにも使われていましたが、未使用品が上の2SC372とともに発見されました。NEC製で、2SC372とともに1980年頃の電子工作の定番でした。

個人的には2SC372はあまり使わず、もっぱらこの2SC945を使っていました。どれを使っても大差ないので最初に使ったものを使い続けたというだけのことですが。

これは今でも一般的なTO-92パッケージでピンも四角断面です。

2SA1020
東芝の2SA1020、上ほど古いものではありませんがこれも既に製造中止になっています。これは以前入手した東芝オリジナルです。

これでIC=-2A流せるので電源用に買い込んでいたものです。安定化用ではなくてON/OFFに使っていました。

この長いパッケージはTO-92を延長したTO-92MODと呼ばれるものです。

足は自分で広げたのではなく、この状態で売っていました。リードフォーミングといって足を加工した状態で納品してもらうことが出来るのです。もちろん数が多くなければ対応してもらえません。メーカによっては加工済みのものが標準品になっていることもあります。

積層セラミックコンデンサ等は秋月で2.5mmと5mm幅に加工されたものが売られています。

これも標準品か、どこかのメーカの余剰部品が流れたのでしょう。

参考文献・関連図書: 
2SC372,2SC373データシート, 東芝.
2SC945データシート, NECエレクトロニクス.
2SA1020データシート, 東芝.

コメント

こんにちは、なつかしいトランジスタを拝見させて頂きました。2SC372も私も良く見た記憶があります。ところで2SC945の写真ですが、私の手持ちとちょっと違うようです。この写真の物はNEC製ではなく、韓国で作られたセカンドソースではないでしょうか。

セカンドソースの可能性はあります。正規代理店から直接ならともかく、秋葉原あたりでの購入のはずですから。

以前取り上げたAY-3-1350の基板に同じマーキングのものが使われていました。製作時期を考えると購入したのは30年くらい前になるはずです。

FairchildのKSC945のデータシートを読んでみました。
・KSC945の標準ピン配置はEBCで、2SC945互換のECBのものは末尾に「-C」がつく
・2SC945のランクはR,Q,P,Kに対しKSC945はR,O,Y,G,L
写真のモノは末尾に「C」、2行目に「Y」があるのでKSC945かもしれませんね。

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