工作

個人的に製作してきたものの紹介です。

電子的なものがほとんどですが、そうでないものも出来るだけ出していきたいと思っています。

回路図、ソースコードなどは出来ればすべて載せたいのですが、以下の理由で難しいものが多いです。

  • 回路図については無いものが多い
  • 残っていないのではなく、そもそも書かないことが多かったためです。

    • どうせ1台しか作らないのだから紙に線を引くのと、実際に配線する手間は大して違わない。
    • バス配線などは書かなくてもわかる(各デバイスのD0同士を接続するなど)。ずらすなど注意を要するところだけメモがあれば困らない。
    • 雑誌などの記事・データシート・アプリケーションノート等を参考にしたところはそれを見ながら配線すればよい。

    もちろん仕事ならば書きますが。

  • 著作権的に公開でない
  • 特に古いものでは雑誌など掲載のものをベースにしているものがあり、オリジナルと分離できないものは公開できません。

  • 古いメディアに入っている
  • 5インチや8インチのフロッピーだったり、PC-9801フォーマットだったりして読むのが難しいものがあります。

  • 本当に失われた

HD1-6120ボード(ハードウェア編)

2020-06-04 23:15 — asano

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去年入手したHD1-6120、ボード作りかけのまま時間が経ってしまいましたがやっと動くところまでたどり着きました。

HD1-6120ボード
いつものようにEMILY Boardを利用します。HD1-6120は12ビットバスなのでEMILY Board +8が必須となります。

基板 表側
基板の表側、搭載部品を見ていきます。

もちろん40ピンの大きなのがご本尊HD1-6120-9です。

GAL動かしてみた 第2回:16V8でオープンドレイン

2020-05-16 23:14 — asano

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前回は開発環境を準備したところまで書きました。あとは目的の論理を書くだけと言いたいところですが、ちょっと気になることがあるので先に試してみることにします。

それは以下のような箇所があることです。
回路図1
オープンドレインによる(負論理の)ワイヤードORです。上の2つは実際は独立したオープンドレインバッファではなくLSIの出力がオープンドレインになっています。

残念ながらGAL16V8にはオープンドレイン出力の機能はありません。探すとオープンドレイン対応のGAL16VP8というものが存在したようなのですが、今さら入手は難しいでしょう。念のためにAliExpressとeBayを見てみましたが発見できませんでした。

GAL動かしてみた 第1回:開発環境

2020-05-15 23:58 — asano

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ちょっと訳あってGAL動かしてみました。

これまでにも勤め人時代にAltera(今はIntelになっています)のEPM7128とかLatticeのLC5256MVなんかは使ったことがありました。公式には私はソフトウェア担当だったのですが、いろいろあって回路やこのようなPLDの設計も何度かやる機会もあったのです。

個人的にはGALやXilinxのXC9500など必要になったら使えるようにデバイス調達したり書き込み環境準備したりしていたのですが、いつも汎用ロジックで何とかなってしまい実践する機会がありませんでした。

とはいえMUTIF09のように人さま設計のもの書き込んで使う機会は何度かあったのでまったくの無駄ではありませんでしたが...

そんな中、機会が到来しました。

SBC6800で6502を

2020-04-25 23:46 — asano

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SBC6800MC6800のマイコンボードですが、ほうめいさんがちょっとした改造あるいはソケットの細工で6502を動作させています。

当初は6502ボードもあることだし静観していたのですが、WDCのW65C02(私の6502ボードではなぜか動いていない)の動作報告も出てきたので比較用に動かしてみることにしました。

TMS9995ボード (ソフトウェア編)

2020-04-21 20:53 — asano
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TMS9995ボードUniversal Monitorの基本部分(D,G,Sコマンド)の移植ができましたので、アセンブリ言語でプログラミングしてみて感じたことを書いてみようと思います。

  • 豊富なレジスタ
    16と数が多いだけではなく基本的に対等なのでやりくりに苦労することがあまりありません。まぁ実態はメモリの一部なので直接メモリアクセスするのに比べメリットは少ない(命令長が短くなる・一部レジスタ専用の命令がある)ですが。

TMS9995ボード (ハードウェア編)

2020-04-18 23:11 — asano

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何年も前に入手したままになっていたTMS9995、やはり動かしてナンボだと思うのでEMILY Boardで動かしてみることにしました。

TMS9995ボード
EMILY Board用のCPUボードはいつも似たようなものになります。

これ、自然とそうなるというだけではなく、敢えてそうしている面もあります。EEPROMとオシレータとかどのボードにもある部分はなるべく共通にして機械的に作業できるようにしています。このボードにはありませんがアドレスラッチなども同様です。

基板 表側
まずは表面から。

RP2A03を動かしてみた

2020-04-05 23:24 — asano

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しばらく前に手に入れたRP2A03、ボード作って動かしてみました。

RP2A03ボード
このようにCPUを安直に動かすにはEMILY Boardが楽です。新規に作ったハードウェアはこのボード1枚、ソフトウェアもUniversal Monitorをそのまま使用しました。

基板の配線が終わったら電源ラインの確認後、発振器とCPUのみ搭載してクロックの確認を行ないます。M2(6502のφ2相当)にCLKを12分周したクロックが出てくればひとまずOKです。

W65C02続報

2020-01-29 22:51 — asano

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動かないまま保留しているWDCのW65C02ですが、先日efialtes_htnさんよりVihを満たせていないのではないかとのコメントを頂き、入力ピンの電圧を確認してみました。

  • BE, RDY, SOB
    これらはVihとしてVDD×0.7 = 3.5V以上を要求しますが、10kΩでVDDにプルアップされており問題ないと考えられます。

    実測でもそれぞれ4.98V, 5.00V, 4.98Vと問題ありませんでした。

MUTIF09

2020-01-20 23:25 — asano

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Universal Monitorを移植しようと組み立てたMUTIF09、他の石も載せてからと思っていましたが時間かかりそうなのでとりあえず現状です。

MUTIF09
MUTIF09はKasumi YOSHINO(JA1UMI)氏のシングルボードコンピュータボードで、資料はBOOTH・プリント基板はオレンジピコショップにて入手可能です。Universal Monitor移植に最低限必要なもの(と手持ちがあって迷いのないものの一部)を搭載しています。

基板 表面
それでは基板上の部品を見ていきます。

MN1613のステップ実行(その2)

2020-01-02 22:11 — asano

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MN1613のステップ実行(その1)以降、少し進展がありました。

一つ目はアドレスバスとMEMR, MEMWをLED表示する基板を用意したこと、これで1本ずつテスタで電圧を測る必要がなくなりました。

本当はIOR, IOW, FSYCなども見たいところなのですが、EMILY Boardのリボンケーブルを利用する形にしたので諦めました。アドレスの上位4ビットは未使用ピンに割り当てたのですが、あまり今回だけの信号を割り当てるのは避けたかったのです。数も少ないことですしテスタ対応すればすむことです。

データバスはコネクタまでは準備したのですがLEDは未実装です。ステップ動作中でもメモリの内容はEMILY Board側から自由に参照・変更できるのでとりあえず無くても何とかなりそうだからです。