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MN1613ボード(ハードウェア編)


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資料を解読していたMN1613、まだ不明点が残ってはいますがボードを作れそうな状況になってきたので作り始めました。

MN1613ボード
メモリはいつものようにEMILY Boardを使います。16ビットバスで使うのはこれが初めてですが、以前6502で8ビットの2エリアは試していたので何とかなるでしょう。

MN1613はCSRQ/RUN, STRT, HLTの各ピンの使い方がいまいち不安なのでコネクタに引き出しています。いざとなったらEMILY BoardのAVRマイコンの空きピンで制御しようと思っています。

基板 表側
基板の部品はこんな感じに配置しました。

左上はEMILY Board用のI2C EEPROM 27LC64、まだ必要性は低かったのですがEMILY Board側のソフトウェア変更に問題があって今はこれを載せておかないと正常に起動しません。直すのには少々時間がかかりそうなので手っ取り早く積むことにしました。

その右の20ピン2つはアドレスラッチのSN74LS573Nです。MN1613のADSDBS00BS15をラッチします。

右端のSN74LS139NはDTSD, IOP, WRTをデコードしてメモリとI/Oの読み書きの信号を作っています。厳密にはリード時のホールドタイムが不足気味なのですが、バスのプルアップなどしていないので何とかなるだろうとそのままです。

何のルーチンでしょう?」では次のアクセスまでバスは値を保持していました。ホールド時間を満たすぐらいは保持されているだろうと期待しています。

2段目にいって左端は12MHzのオシレータ、上限はおう13.3MHzですが12MHzがちょうど手元にあったので載せました。安定して動くようになったら交換するかもしれません。

ご本尊のMN1613は念のためZIFソケットを載せています。再入手困難なので足を折るリスクは極力減らしたいのです。

右の空きソケットは必要に応じて74LS00, 74LS04あたりを積めるように準備しましたが、幸い無しで済みそうです。

横の6ピンヘッダは前述のコネクタ、LEDはRUN状態で点灯します。

MN1613の入力ピンはプルアップ(一部プルダウン)していますがソケットの下です。

組み立て中
組み立て中の写真も載せておきます。

MN1613の左側に2ピン追加すればMN1613Aも使えるらしいとの情報があるので42ピン用意しました。手持ちが無かったのと抵抗器を付けるのに桟が邪魔なので1列ソケットを並べています。まずはMN1613を動かしたいのでこの上に40ピンのソケットを右に寄せて載せます。

LEDはまだですね。

基板 裏側
裏側の配線はいつものスタイルです。

実はMN1613は180°回転させれば16ビットのバス配線が楽でした。そのまま74LS573にメッキ線で配線できるくらいだったのですが...

  1. 逆挿入のリスクが高まる
  2. 美意識(笑)

の理由からこうしています。手配線なら面倒なだけで何とかなりますから。

MN1613の特徴であるバスのハンドシェイクは使っていません。他にバスマスタはいないのでBSAVはH固定、メモリも十分高速なのでDTAKもL固定にしています。

これで無限ループなどの簡単なコードが動作し始めましたので、次回は動作確認からそのあたりまでを書いてみる予定です。

参考文献・関連図書: 
MN1613データシート, National.
LKIT-16組立マニュアル, パナファコム.
廉田浩ほか(1983)「16ビット高速マイクロプロセッサMN1613」『National Technical Report』1983年4月号.

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