2021-07-17 23:57 — asano
PCの件がだいぶ落ち着いてきたので、Planex Mini100mを分解してみました。やはりラベルの下にネジがあり、他にはツメが2ヶ所ありました。
右下、LEDの横にあるQFPはAm186™ED-25VCです。80186互換の16ビットのプロセッサの25MHz版、こんなアダプタにしては結構いいプロセッサ使っていますね。
上にあるDELTA LF8221はパルストランスです。
CPUの左のGLT44016-50J4は256k×16ビットのEDO DRAMです。
横にある小さなHT93LC56-Cは256×8ビット / 128×16ビットのEEPROM、MACアドレス用でしょうか。
Winbond W83877TFはPC用のI/Oコントローラ、IDE, FDD, COM, LPTなどの機能を持っていますがおそらくはLPTだけのために搭載していると思います。PC用のは安いですから下手にLPTだけのデバイス用意するより安いのでしょう。
裏側に行って左下のAM29F400BTは512k×8ビット / 256k×16ビットのFlashメモリ、Am186は16ビットバスですから256k×16ビットで使っているはずです。表側のRAMとでAm186のメモリ空間をすべて埋める計算になります。
右のDL10020はデータシートを見つけられませんでしたが、これを使用したPCMCIAのネットワークアダプタなどがあるようなので10M/100M対応のネットワークコントローラのようです。
上のST10040QCもよくわからないです。検索するとこれもネットワークアダプタが引っかかるのでPHYかもしれません。
横にある発振器は25MHzで、100Mのイーサネットのコントローラでよく使われる周波数ですね。それをそのままCPUクロックにも利用しているようです。
こうして見ると昔のPCのような構成ですね。この手のアダプタはワンチップのコントローラ一つみたいなのが多い中、バラしてみた甲斐があったと言うものです。
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