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スルーホール基板からDIPを外してみる


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以前白光のハンダ吸取器FR301-81を買ったと書きました。

片面基板なら何の問題もなく外せますし、コネクタなどのピンのまっすぐな(スルーホールの内壁に接していない)ものも簡単でしたが、ICは足が広がっていることが多く仮にハンダを綺麗に除去しても内壁に張り付いてかもしれません。

そこで壊してもいい基板で試すことにしました。

犠牲になるのはジャンクとして買ったPC-8801mk2SRの漢字ROMボードです。

まずは一番外しやすそうな14ピンと16ピンのものからです。

この吸取器ピストル型でコテと比べると重量があります。一般的には問題にならないのでしょうが手の震えがある私が片手で持つと先端がブレてしまいます。仕方なく左手を添えて何とか安定させました。

説明書によるとランドではなくピンを加熱するようにとありますが、上記のような状況なのでランドに押し当てざるを得ませんでした。

それでも何とか全ピン処理して外すことはできました。


これは外した後のハンダ面、汚いですね。

一つは先がブレているため、もう一つはノズルが大きすぎるようです。標準添付のノズルは穴が1.0mmでピンに対して余裕がありすぎます。また外径も2.5mmもあるのでランドの周囲のレジストにダメージを与えてしまっています。


続いて部品面、こちらはノズルを当てていないので綺麗ですがランドを2ヶ所はがしてしまっています。

ここはベタGNDなので熱が逃げて除去しきれていなかったようです。

次は20ピンのLS374, LS245... ではなく、ROMのHN61256を外すことにしました。ROMの中身を読んでみたいというのもこの基板を選んだ理由の一つですし、ここまでで基板は痛めてもICに大きなダメージはなさそうと分かったためでもあります。

GNDピンだけはコテで溶かしながら抜くことでランドをはがさずにすみました。コテだけで外すのが難しいのは全ピン同時過熱ができないためで、最後の1,2本だけならどうということはありません。


はがさなかった代わりにFONT1とFONT4のGNDは穴が半分ハンダで埋まっています。FONT4のところのキズはマイナスドライバを差し入れたためです。


外したのは14ピン・16ピンと28ピンのが4つです。

残る4個はノズルを細いものに替えて再挑戦する予定です。


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