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AMD Am29030


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AMD Am29000でAm29030買い直した方がいいかもと書きましたが、結局買っちゃいました。


25MHz版のAm29030-25GCです。

金色のフタ付きパッケージでこちらの方が豪華に見えますね。

前回写真は出しませんでしたがAm29000の方は裏(ピン側)にフタが付いていました。

周囲にある金の帯は何でしょう? このような位置にキャパシタの載ったものはたまに見かけますが。


裏側、9319とあるので1993年製造のようです。

ピンの並びはAm29000と同じ3列ですが、17×17から15×15に変わっているのでピン数も169ピンから145ピンに減っています。

Am29000との主な違いは……

  • インストラクションバスとデータバスに分かれていたのが兼用のIDバスになりました。これが買い直した目的ですから当然です。
  • IDバスの幅は16ビットか32ビットが選べるようになりました。さらにROMについては8ビットも選べるようです。
  • 8kバイトの命令キャッシュを持っています。
  • JTAGが追加されています。
  • メモリバスのクロックを1/2にすることができます。

ところで総ピン数は24本減っているのに対し、32ビットバスが3本から2本になって32本減っています。さらにバス本数が減ったなら制御信号も減っているはずです。ピン数にはかなり余裕が増えているならどう変わったのかと比較してみると……

おっ、BWE[3:0]が増えていますね。

これは32ビットより狭いメモリ書き込みのための信号で、これが無いとアクセスサイズとアドレス下位ビットをデコードして生成しなくてはなりません。これは難しくはありませんがほぼPLD使用が必須です。メモリからの読み込みは不要なデータを読み捨てるだけなのでこの手の信号は不要です。

一方でバースト転送のACKなどが無くなっています。パフォーマンスを追求するつもりはないのでバースト切りたいのですがどうすればいいのだろう。クロック落としてバースト使うにしてもバースト中はREQがアサートされっぱなしになるのでシーケンサ組んでアドレス毎にアサート・ネゲートされる信号作らなきゃいけないのかな。

詳細は具体的な設計時に考えればよいことですが、目途ぐらいついてないとちょっと不安です。

参考文献・関連図書: 
Am29030 and Am29035 データシート, Advanced Micro Devices.
Am29000 and Am29005 データシート, Advanced Micro Devices.
”Am29030 and Am29035 Microprocessors User's Manual and Data Sheet”, Advanced Micro Devices.
関連項目: 

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