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KiCad 6.0


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もう随分前(Version 4の頃)になりますがKiCadをインストールしていたことがありました。自作のデータセパレータ基板AVRタイマなどに掲載した回路図はそれで描いたものです。

ただ当時は、ライブラリがあまり充実しておらずシンボルなどを自分で作る必要に迫られることが多かったこと、ユニバーサル基板であまり困っていなかったこと、などの理由で練習を兼ねて完成済み回路図の清書をしてみただけに終わりました。

そのまま放置していたのですが...

最近になってプリント基板を作るのも悪くないと思い始めました。

  1. SBCZ8002のような16ビットバスのボードで使うためにはROMエミュレータは複数欲しい。あれをもう一度手配線するのは面倒くさい。
  2. EMILY Board用のプロセッサボードを作っているとアドレスラッチのように同じような回路を何度も作ることになる。EEPROM・アドレスラッチ部分のみ配線済みで残りがユニバーサルボードになっているような基板があれば楽ができる。
  3. QUIPのμPD7800Gのボードを作りたい。シュリンクDIPと異なり変換基板は売られていないし、1.27mmのユニバーサル基板はランドが小さくて使いにくい。

そんなことを考えていたときにちょうどKiCadが6.0にメジャーバージョンアップされました。

それでこの機会に再挑戦することにしました。

まずは『KiCad Basics for 6』(BOOTHで購入できます)を読みながらいろいろやってみます。

この手の入門書あるあるですが、例題は単純なものが選ばれているのでそれだけで安心していると実際の回路とのギャップに悩むことになります。なので回路図入力などある程度まとまった内容ごとに自分の回路(今回はROMエミュレータ)を入力しながら進めていきました。

前と比べてライブラリが充実していますね。ROMエミュレータではコネクタを1つダウンロードしてきた以外は標準のライブラリで済みました。Mouserなどの通販サイトが提供するものの他、SnapEDAといった専用サイトもあります。これらが有名どころの(高価な)CADだけでなくフリーソフトKiCadも当然のようにサポートしています。一昔前では考えられないことです。

少し慣れてくると意外にストレスなく入力できますね。同時に昔勤め先で使っていた図研のCR-5000 System Designerを思い出しました。操作方法などはもちろん異なりますが、考え方は似ていて昔の記憶が役に立ちます。

パターン設計のほうは経験ありません(パターンは設計部門ではなく製造部門の担当だった)が、やってみると何とかなりそうです、というか自動配線させてしまうつもり。

元々ユニバーサル基板にETFE線の配線で問題なく動作するような回路ですから自動配線まかせで問題ないでしょう。

参考文献・関連図書: 
小坂貴美男(2021)『KiCad Basics for 6』, Kosaka.Lab.出版掛.

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