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電気の史料館 (後編)


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最後となる今回は家庭のもの及び分類に困ったものを取り上げていきます。

安全器
まず最初は安全器、本サイトでも以前取り上げました。時代的にもほぼ同じ頃のもののようです。

自分の持っているのと同じようなものが展示品になっているとなんとなく嬉しく感じてしまうのは私だけでしょうか?

灯火管制用電球
こんなのもありました。灯火管制用電球です。

灯火管制というのは戦争中に爆撃目標にならないよう夜間光が漏れないようにすることです。映画などでは照明器具に黒い布を被せて真下のみを照らしているシーンがありますが、これは電球自体に遮光の処理がしてあります。口金の反対側がちょっと透明になっている以外は(おそらく内側が)塗られています。

現在ではレーダーやGPS等の衛星測位システムがありますからこんなものを用いても無意味でしょうね。

CPU基板
ここからは分類に困ったものたち、何かのCPUボードなのですが詳細不明です。撮影する時はなるべくラベル等も入れるようにしているのですが、これは切れてしまっていました。前後のコマから想像するに系統制御用だと思うのですが...

小型のICは74LSや74S等のようですが、28ピンや40ピンのは型番確認できません。パッケージの感じからすると日立製か富士通製のような気がするのですが、どうでしょう? ICを隠している縦のバーは放熱用ではないかと思います。

携帯電話機
最後のこれは携帯電話機です。といってもいわゆるケータイとはまったくの別物です。

携帯できる電話機ではありますが、無線式ではないので移動しながらの通話は出来ません。各所に用意してあるジャックに接続して使用します。

送電線路や発電所・変電所構内など広くて普段は無人の場所でもジャックだけなら設置コストも安くて済みます。必要な時にこの携帯電話機を持っていって最寄のジャックに接続して使うわけです。電力以外でも鉄道や鉱山等でも似たようなものが使われていました。

3回にわけて見てきましたが、もちろん展示品のほんの一部です。是非自分の目で見てくださいと言いたいところなのですが、最初にも書いた通り残念ながら長期休館中となっています。

東京電力の他の広報施設が軒並み閉館になっている中、ここは休館扱いなのでまだ望みはあるといえます。最悪でも資料をどこかに移管して再公開してもらいたいものです。


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