ネットワーク工事に使う工具 (回答編)
答えは10BASE-5のケーブルに穴を開ける工具でした。
10BASE-5のネットワークは廊下などにあらかじめケーブル(黄色のものが多かったのでイエローケーブルと呼ばれます)を敷設しておいて、必要に応じてケーブルの途中にトランシーバを接続する形になります。イエローケーブルは同軸ケーブルなので外部導体(アミ線ですね)と中心導体(芯線)に導通をとる必要があります。外部導体は爪のようなもので外側の被覆を破れば良いのですが、芯線は表面から5mmほど奥まで硬い樹脂の内部絶縁層を突き通さないといけません。この穴を掘るのがこの工具なのです。
ドリルの先が5mm程出ているのは外側から外皮・外部導体・内部絶縁層に穴を開け、しかも芯線を傷つけないようにするためです。この穴に側面が絶縁されて先端が導通するようになった針のようなものを挿して信号の送受信を行なっていたのでした。
さてこんな無茶な接続をするのはネットワークだけかと思ったらもっと怖いものがありました。