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1Mと4MのSRAM


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これらは出土品の中でも比較的新しい部類です。

HM628128
これは日立のHM628128BLP-8、128k×8bit構成の1M SRAMです。「-8」だからアクセスタイム80nsのものでしょう。
新しいといっても1995年製ですからもう製造から20年以上は経過しています。

ピンに痕があるのでソケットからの外し品だと思います。

一般的な8ビットCPUのメモリ空間より大きいですから、用途は限られてきますね。
例えばMC68008と組み合わせたらこれ1つでCP/M-68Kに必要なメモリを確保できます。
ちょっと勿体無い気もしますが半分を捨てて8ビットCPUに使えばフルRAM構成の配線の手間を減らすことができます。どうせ起動用のROMとのバンク切り替えは必要なので残り64kBはバンクでアクセスできるようにするというのもありですね。


TC551001
こちらは東芝のTC551001CP-85L、構成は上と一緒で128k×8bit、アクセスタイムは85nsです。


HM628512
これは日立のHM628512CLP-5、512k×8bit構成の4M SRAMになります。2001年製です。

512kBという容量は5.25インチ2Dのフロッピーディスクより大容量なんですよね。CP/M-80とかならRAMディスクとして十分通用する容量です。
8086・V30ならこれ2つで空間を満たすことができます。16ビット幅にするために2個使いは必要なのでちょうどよいです。8088・V20・MC68008などの8ビットバスでメモリ空間が1MBのプロセッサでは、これとROMを1つずつというのも良いですね。ちょうど8ビットCPUで27256とHM62256を1つずつ積むのと同じような感じになります。

256kまでのSRAMはDIP品が普通に手に入りましたが、1Mになるとフラットパッケージが幅を利かせてきます。4MのDIPはかなり珍しくて、秋葉原で探してもなかなかお目にかかることはできませんでした。これも見つけたときに(もちろん値段が手頃だったのもありますが)とりあえず買ってしまったものです。
この上の16M SRAMとなるともうDIPは存在しないんじゃないですかね。

2017年2月14日追記:
別種の4M SRAMも出てきました。
CXK584000
SONY製のCXK584000P-10LLです。やはり512k×8bit構成のものです。

参考文献・関連図書: 
桒野雅彦(2001)『メモリICの実践活用法』CQ出版社.
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