モニタ プログラム
Z8用モニタについて書きましたが、それ以前にもモニタは何度となく書いています。
先日のROMエミュレータを2732には去年作ったZ8613ボードにモニタを移植するのが目的でした。

とりあえず基本的な機能が動くようになりましたので、試しているスクリーンショットを載せておきます。
まずは0FFF8H~0FFFFH,0000H~0077Hまでのメモリダンプ、次のHコマンドでCが表示されているのでこれはプログラム(コード)メモリ空間です。
次にHRコマンドでレジスタファイル空間に切り替えてから内容を書き換えて確認したところです。上とアドレスが一部重なっていますが、内容がまったく違っていることがわかると思います。
現時点で実装されているコマンドは以下です。
ROMエミュレータを2732として使いたくなったので...
当初は簡単に済ますつもりでした。28ピン⇒26ピンにダイオード入れるだけならソケットに挿す部分に取り付けられます。
ただそれだと使わなくなるアドレス A12~A14 がフロートになってしまいます。メイン基板にはプルアップを追加するスペースはもう無いし、実用品なのであまり空中配線はしたくありません。
そこでソケットに挿す子基板ごと作り直してしまいました。
とても高価そうなユニバーサル基板が出てきました。未開封の新品です。
どちらが表面なのかがわかりにくいのですが、SPARC CPU-1E/4と見比べてみるとこちら側が部品面(表面)だと思われます。
大きさは約22cm×23.5cmあります。手前側のP1,P2にはそれぞれ32×3ピンのコネクタが付くようになっており、VMEバス用で間違いなさそうです。
中央エリアのパターンは一般的な100mil格子の蛇の目ですが、5列ごとに電源とグラウンドらしき穴が並んでいます。一つおきにランド形状が変えてシルクもあるので電源とグラウンドが交互に接続されているのでしょう。ということはこの基板は最低でも4層基板ということになります。
P1とP2の間の「MVX-06AW-220M」が型番、「220」はサイズでしょうか。
前回に引き続き電卓です。
試しに √2 を計算してみたところです。まぁ演算部分はブラックボックスなので私がどうこう言うところではありません。
有効数字は8桁です。残る左端の一桁は以下のように使われます。
前回アナログ的な部分があると書きましたが、データシートの参考回路のその部分は次のようになっていました。
先日、電卓用IC MC74007を入手したので早速電卓を作ってみました。
作ったといっても基本データシートの回路そのままです。
ボタンは全部で30付けられるのですが、製作が面倒なのと機能のわからないものがあるのでとりあえず23だけ付けています。マトリクスの線はコネクタに引き出してあるので後日機能を見てみるつもりです。
配列は次のようにしました。
前に電卓用と思しき7セグメントLEDモジュールを取り上げましたが、それにピッタリのデバイスを入手しました。
ポーランド製の電卓IC、Unitra Cemi MC74007というものです。データシートが入手できたので買ってみました。
マーキングが型番と社名だけでデートコードが無いので製造年は不明ですが、DIP28ピンの電卓ICということでかなり古いものと思われます。ピンはどれも真っ黒に変色してしまっています。
入力装置事情も今回で最後、まだ取り上げていないものをまとめてこの項を終わりにしようと思います。
最初はデジタイザです。
平板上の座標を入力する機器で、マウスやトラックボールが相対的な移動量を入力するのに対し、絶対的な座標を入力します。今のペンタブレットにあたるものですね。
当時もペン型はありましたが精密なものでは「カーソル」と呼ばれるものが使われました。これはマウスに照準器がついたような形状のもので、デジタイザの平板上に置くと照準の中心の座標が入力できます。主に図面の入力用で、平板上に入力したい図面を固定しておいて頂点の座標を拾っていきます。
今回はいよいよマウスです。
初めてマウスというものを触ったのは中学のときでした。当時、技術科準備室にあったPC-9801F2の純正オプションのPC-9871だったと思います。値段は約3万円くらいでした。マウス本体とCバスのインターフェイスボードのセットです。
まだN88 DISK BASIC(86)を使っていましたから使い道なんて無かったのに何で買ったのだろう...
OSのサポートも無く、アプリケーションが独自に対応しなくてはなりません。図を描くようなソフトウェアで無い限り対応していませんでした。
この頃のマウスは中にボールが入っていて、マウスを動かすとこのボールが転がってその動きを光学エンコーダで読み取る仕組みです。隙間からゴミが入って動きが悪くなるので時々ボールを取り出して中を掃除する必要がありました。
ボールの無い光学式マウスも登場した頃のものは現在のものとは異なり、縦横に特殊な線の印刷された専用のマウスパッドが必要でした。
センサにカメラを使い任意のパターンで移動を検知できるようになったのが現在主流の光学式マウスです。レーザー式などありますが基本原理は共通していると思います。