V60ボード(ソフトウェア編 その2)
動かなくて悩んでいた例外処理ですが、わかってみれば簡単なことでした。
例外関係をもう一度始めから実装しなおしてみました。今度は一歩ずつ確認しながら進めていったのですが、やはり変です。デバッグ用にストア命令を追加したりするととたんに動作が変わってしまいます。
広義のprintfデバッグです。HEXOUT8ルーティンなどを使ってコンソール出力するのも手ですがそれだとスタックを消費するので
MOV R0,/0F80H
などとしてメモリに書きます。EMILY Boardではプロセッサの状態にかかわらずメモリを読めますのでこれで十分です。
どう考えても関係なさそうなところを変更しても影響が出ます。
なにか重大な勘違いをしているのではとリファレンスマニュアルを読み直していると……
割込・例外のハンドラはワード境界になければならないと書かれているではないですか。
ハンドラは後ろの方にあるので変更のたびにアドレスがずれてこの条件を満たしたり満たさなかったりしたようです。各ハンドラの前にALIGN 4
を追加したところ安定して動作するようになりました。
V60ボード(ソフトウェア編 その1)
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前回書いたようにモニタ移植して例外処理を調べていたのですが、先日遂にコロナに罹ってしまいあまり進捗していません。
そこで現時点でのまとめを書いておこうと思います。
Universal Monitorの移植は基本MC68000用をベースにL(oad), P(unch)コマンドについてはH8/300H用を元にしています。この辺りの事情はNS32016のときと一緒です。早くMC68000用も長いアドレス対応しなくては。
いつものように移植にあたって気付いたV60の特徴を挙げてみます。