水晶発振子周波数測定キット

2018-06-25 23:19 — asano

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以前「不明なパーツ」で取り上げたもの、ある方より水晶振動子であるとの情報をいただきました。

そうとわかると動かしてみたくなります。74HCU04あたりで発振回路を組もうかとも考えたのですが、秋月にこの用途にピッタリのキットが売られていたのを思い出して買ってきました。

水晶発振子周波数測定キット
これがその「水晶発振子周波数測定キット」です。専用基板があるので組み立てはすぐに終わります。

LEDの電流制限抵抗にまで1%の金属皮膜抵抗を使っているのにちょっと違和感を感じますね。

さっそく問題のパーツを測定してみることにします。

MC288XL (分解編)

2018-06-23 22:38 — asano

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今回はMC288XLの内部になります。このところ続いてきたモデムたちはこれで最後です。

基板 表面
筐体の金型が共通らしいことからも予想できるように内部の構造も大差ありません。基板も似たような感じですがメモリ関係がスッキリしています。

Rockwellの大きなPLCC L3902-57,R6682-21がモデムのチップセット、例によってデータシート等が入手できないので詳細は不明です。

ソケットに入っているのはAM29F010、128k×8bitのフラッシュEEPROM、ファームウェアの搭載用と思われます。

右隣のCY7C199-20VCは32k×8bitのSRAMです。

ROMが2⇒1個、RAMが3⇒1個と数が減って占有面積もかなり減っています。またUV-EPROMがフラッシュEEPROMになったことでアップデートの可能性も出てきていますね。

MC14400FX (分解編)

2018-06-20 23:47 — asano

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昨日のMC14400FXもさっそく中を開けてみました。

基板
中は基板が1枚だけでした。電源回路も右下部分に同居しており、電源コードも直接ハンダ付けされています。

左上のスピーカの下にもICがいるので外します。

基板 表面
左上の2つのRockwellのPLCCはモデムのチップセットC1993-11とR6639-21、データシートは見つからないでしょう。一応検索してみましたが案の定どちらも発見できませんでした。他にそれらしいのが無いのでどちらかがCPU内蔵と思われます。

マイクロコア MC14400FX

2018-06-19 21:43 — asano

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ME5614Dと一緒に出てきたマイクロコアのモデムを取り上げます。

MC14400FX
MC14400FX、名前からわかるように14.4kbps対応のモデムです。FAX機能がまだ一般化していなかったのか「FX」と付けてFAX対応を主張していました。

上が平らではなくものを積むことは出来ませんでしたが、電源内蔵のわりにはコンパクトな筐体です。
その代わり結構熱くなったように記憶していますが...

正面
フロントにはLEDが10個もあって賑やかでしたね。

マイナーなZ80周辺LSI

2018-06-17 22:25 — asano

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昔のプロセッサ誌を調べていたらZ80の面白い周辺LSIの紹介記事「Z80 GLU と Z80 SPCT」を見つけましたので、今回はこれについて書きたいと思います。現物を持っていないので写真は無しです。

まずはZ84C80, Z84C81 Z80 GLU(General Logic Unit)です。

これはよく使われる以下の機能をまとめたものです。

  • クロック発振器
  • DRAMコントローラ(アドレスのマルチプレクサも含む)
  • ROM用のアドレスデコーダ
  • メモリあるいはI/O用のアドレスデコーダ
  • リセット回路・ウォッチドッグタイマ
  • WAIT挿入回路
  • Z8500系デバイスとのインターフェイス(Z84C80のみ)
  • パワーダウンモードへの移行(Z84C80のみ)
  • GPIO

一部のピンは共有になっているので同時に全てが使えるわけではありません。

Hitachi HA17747

2018-06-16 22:02 — asano

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これも例によっていつどこで入手したのか不明なものです。

HA17747
日立のHA17747、型番から見当がついたのはアナログICらしいということだけだったのでデータシートを探したところオペアンプでした。

汎用オペアンプは次の構成が一般的です。

  • 8ピン 1回路 オフセット調整や位相補償の端子があるものあり
  • 8ピン 2回路 ピン数がギリギリなのでオフセット調整や位相補償の端子は無し
  • 14ピン 4回路 ピン数がギリギリなのでオフセット調整や位相補償の端子は無し

ところがこのHA17747は14ピン2回路となっていてオフセット調整端子がついたちょっと変わったタイプです。

ピン配置が線対称になっているのも面白いです。

以前の給湯器のリモコン

2018-06-15 20:33 — asano
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浴室リフォーム終了」で予告したように工事で取り外したものを取り上げます。

台所リモコン
最初は交換した給湯器についていた台所リモコンです。

「タンク温度」とあるように貯湯式のエコキュートでした。数年前に内部で湯漏れを起こして修理した際にコネクタ等の電気系が結露してしまい、次に壊れたら替えるしかないと言われていたものです。それで今回のリフォームにあわせて交換することにしたのです。

電気の史料館 (後編)

2018-06-13 22:12 — asano

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最後となる今回は家庭のもの及び分類に困ったものを取り上げていきます。

安全器
まず最初は安全器、本サイトでも以前取り上げました。時代的にもほぼ同じ頃のもののようです。

自分の持っているのと同じようなものが展示品になっているとなんとなく嬉しく感じてしまうのは私だけでしょうか?

灯火管制用電球
こんなのもありました。灯火管制用電球です。

電気の史料館 (中編)

2018-06-12 15:40 — asano

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昨日は発電関係でしたが、今回は送電関係のものを取り上げます。

バンザイ鉄塔
こんなものもありました。鬼怒川線865号鉄塔、その形状からバンザイ鉄塔とも呼ばれています。

写っているのは上半分だけですが、下半分もちゃんとあります。引きがとれなく全景は撮影できなかったのではないかな。

碍子が6つあるので2回線(一部の例外を除いて3相交流)、電圧は説明によると66kVだったそうです。

現在の鉄塔とは随分と形状が異なっていますね。今では3つの相は縦に並んでいることが多く、飛行場の近くや上を他の送電線が交差しているなどの理由で高さに制限がある場合は横に並べることが多くなります。縦にすれば鉄塔を高くする必要が生じ建設コストが高くなります。横にすれば面積が増えて土地代や線下補償などの費用が嵩みます。