電気の史料館 (前編)

2018-06-11 23:58 — asano

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今回もまた過去に見学に行った博物館をお送りします。

空気遮断器
川崎の尻手駅の近くにある東京電力の「電気の史料館」です。川崎駅からシャトルが出ていたようですが、私は周囲を歩いてみたかったので歩いていきました。行ったのは2010年9月12日、ちょうどその半年後に福島の事故が発生して以来ずっと休館になってしまっています。

敷地は変電所の跡地(移転したのではなく今も地下にあるらしい)で周囲には送電線が集まってきています。

門を入るとこの空気遮断器が迎えてくれました。ここの変電所で使われていたものらしいです。
奥に史料館の入り口が見えています。

空気遮断器とは簡単にいうとスイッチのことですが、切った際に発生するアークを空気を吹き付けて消すことからこう呼ばれています。他には接点を絶縁油に浸した油遮断器、磁力を利用する磁気遮断器、六フッ化硫黄ガスを吹き付けるガス遮断器などがあります。
電力の世界ではスイッチ一つが大変なんですね。

怪しいMC6803

2018-06-10 20:02 — asano

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最近手に入れたMC6803なのですが、かなり怪しい気がします。

MC6803P
マーキングが読みにくいですが「MC6803P」「C35P」「QQDT0348」とあります。

MC6803とはパソコンではあまり馴染みの無い型番ですね。

まずMotorolaがMC6800を元に命令を拡張した上でROM,RAM,Timer,I/Oなどを集積してシングルチップマイコンのMC6801を作りました。これはバイナリレベルでMC6800の上位互換になっているので汎用のプロセッサとしても有用です。そこでMC6801からROMを取り除いたのがこのMC6803というわけです。

浴室リフォーム終了

2018-06-09 21:00 — asano

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前にシロアリについて書きましたが浴室がかなりの被害を受けてしまっていました。

そのまま放置するわけにもいかないのと既に築48年にもなるのでこの際リフォームすることにして工事していたのですが、昨日ついに完了しました。旧浴室の解体から新しいものが使えるようになるまで5日、その後の脱衣所の内装工事や外壁工事などまで含めると合計2週間かかっています。

これまではタイル張りの浴室に樹脂製の浴槽でしたが、今風のユニットバスに変更となりました。工期の短縮だけでなくシロアリ対策としてもかなり有利なんだそうです。

それと給湯器も調子が悪かったのでこの機会に新しいものと交換してもらいました。

こんな工事をじっくり見学できる機会はあまり無いので邪魔しない程度に(実際は邪魔だったかもしれませんが)見ていました。
新築だと分業がはっきりしているそうですが、リフォームだと一人でさまざまな作業をこなさなければならないようですね。電気が専門といっていた方も電気工事だけでなく解体作業も左官工事もやっていました。

外したものの一部はとってあるので何回かに分けてここでも取り上げてみるつもりです。

自動転換器

2018-06-08 23:20 — asano
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今回はこの電話アクセサリを取り上げようと思います。

自動転換器
この自動転換器は1つの回線に複数の電話機を接続するためのものです。

こんなものを使わずに並列接続しても通話可能ですが、通話中にもう1台の受話器を上げると影響が出ます。音量が下がる、盗み聞きされる、会話に割り込まれる等です。
この自動転換器を使えばこのようなことはなくなります。

これをどう使っていたかというと電話機とモデムの切り替えに使用していました。

通常は電話機をモデムのPHONE端子に接続すれば済むのですが、電話機は(もちろんジャックも)1Fのリビングにあるのですがモデムは私の部屋に置く必要があり距離が結構あったのです。その距離を2本も電話線を引っ張りたくなかったからですね。専用に回線を引くまでこの状況が続きました。

BASIC内蔵マイコン

2018-06-07 23:08 — asano

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先日のINS8073はBASICインタプリタを内蔵していましたが、似たようなものは他にもいくつかありました。

  1. NS INS8073
    CPUはSC/MP IIIでROMは2.5kBです。内蔵RAMだけでは不足なので最低256バイト以上のRAMを外付けする必要があります。

    このBASICはNIBL(National Industrial BASIC Language)と呼ばれており、そのサイズからもわかる通りいわゆるTiny BASICです。扱える数値は16ビットの整数のみです。

  2. NS INS8075
    CPUは上と同じくSC/MP IIIでROM容量は4kBに増えています。

    資料が少なく4kBの容量とN2BASICの名称以外の詳細は不明です。

Hitachi H8/338

2018-06-05 22:30 — asano

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HD6473308CP10は合計10個でてきたのでH8/330用アダプタでブランクチェックしてみたところ9つのブランク品が確認できましたが、残り1つはよく見るとHD6473388(H8/338)が混じっていました。

HD6473388CP10
これがHD6473388CP10、H8/330との主な違いは以下の通りです。

  • ROM: 16kB → 48kB
  • RAM: 512B → 2kB
  • SCI(Serial Communication Interface): 1ch → 2ch
  • D/A Converter: None → 8bit 2ch

ピン配置は互換のようですが、問題はROMの容量が増えていることです。

Omron ME5614D

2018-06-02 22:36 — asano

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昔使っていたモデムがまとまって出てきました。今回のものはそのうちの一つです。

ME5614D
オムロンのME5614D、型番からわかるように56kのモデムです。おそらくADSL移行まで使っていたものではないかと思います。

FAX / DATA MODEMとあるようにFAXの送受信機能も持っていたのですが、FAXはほとんど使いませんでした。

モデムICは大抵FAX機能も持っていたのでFAX機能を抜いてもコストはほとんど変わらなかったはずです。実際一般に売られているものはどれもFAX対応でした。なのでFAXは一度も使わなかったという人が多かったと思います。

Zilog Z8613

2018-05-30 20:47 — asano

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先日のINS8073と一緒にこんなものも入手できました。

Z8613RS
ZilogのZ8613RS、マスクROM版のZ8611の開発用のものでUV-EPROM用のソケットを搭載したピギーバック品です。

似たようなものにROMソケットの代わりにピン数を増やして64ピンシュリンクDIPとしたZ8612というものもあります。Z8611と差し替えはできませんが一般的なパッケージなのでおそらくZ8613より安価だったのではないかと思います。
データシートではZ8612を「Development Device」(開発用デバイス)、Z8613を「Prototyping Device」(試作用デバイス)と区別していますね。開発中はZ8612を使い、実機と同じ基板を起こす試作からは差し替え可能なZ8613を使うという事のようです。だったら最初からZ8613だけで良いように思えます。