スルーホール基板からDIPを外してみる(その2)
最近のお買い物(2022/4)でも書いたように細いノズルを調達したので、残る4個のTTL(74LS374×2, 74LS245×2)を外しました。
まずは部品面から。
前回失敗が多かったGNDピンは念入りに除去したのでしたので無事でしたが、油断して中央のLS374のピン15と右側のLS374のピン8をはがしてしまいました。
他は直接当てている面ではないので前回同様わりと綺麗です。
次は問題のハンダ面。
「PC」以外の各メーカーが独自のアーキテクチャを採用した個人用のコンピュータです。
本体だけでなくオプション・周辺機器なども含みます。
最近のお買い物(2022/4)でも書いたように細いノズルを調達したので、残る4個のTTL(74LS374×2, 74LS245×2)を外しました。
まずは部品面から。
前回失敗が多かったGNDピンは念入りに除去したのでしたので無事でしたが、油断して中央のLS374のピン15と右側のLS374のピン8をはがしてしまいました。
他は直接当てている面ではないので前回同様わりと綺麗です。
次は問題のハンダ面。
以前白光のハンダ吸取器FR301-81を買ったと書きました。
片面基板なら何の問題もなく外せますし、コネクタなどのピンのまっすぐな(スルーホールの内壁に接していない)ものも簡単でしたが、ICは足が広がっていることが多く仮にハンダを綺麗に除去しても内壁に張り付いてかもしれません。
そこで壊してもいい基板で試すことにしました。
犠牲になるのはジャンクとして買ったPC-8801mk2SRの漢字ROMボードです。
まずは一番外しやすそうな14ピンと16ピンのものからです。
この吸取器ピストル型でコテと比べると重量があります。一般的には問題にならないのでしょうが手の震えがある私が片手で持つと先端がブレてしまいます。仕方なく左手を添えて何とか安定させました。
説明書によるとランドではなくピンを加熱するようにとありますが、上記のような状況なのでランドに押し当てざるを得ませんでした。
それでも何とか全ピン処理して外すことはできました。
また神田装備にていろいろ買ってしまいました。1枚500円程度なのであまり深く考えてはいません。というわけでそのうちの1枚です。
NEC純正のボードのようですね。
FONT1~FONT4とあるので漢字ROMボードではないかと思われます。
FONT1~FONT4はHN61256PのC04~C07です。これは32k×8bitのマスクROMですが、どこかで見たような番号です。
大昔の懐かしいメモを見つけました。
「INT 9H
」ということはPC-9801シリーズのキーボード割り込みですね。
FD80:0E44
はエントリアドレスかな。エンディアン間違えて訂正していますが、MC68000系から8086系に移った直後だったと思うので一瞬勘違いしたのでしょう。
こんなのも。
この頃はフロッピーを2ドライブ積んでいるのが一般的だった時代、ノートPCには1台しかないのでBIOSからフロッピーに見えるドライブがありました。それのアクセス方法ではないかと思います。
入力装置事情も今回で最後、まだ取り上げていないものをまとめてこの項を終わりにしようと思います。
最初はデジタイザです。
平板上の座標を入力する機器で、マウスやトラックボールが相対的な移動量を入力するのに対し、絶対的な座標を入力します。今のペンタブレットにあたるものですね。
当時もペン型はありましたが精密なものでは「カーソル」と呼ばれるものが使われました。これはマウスに照準器がついたような形状のもので、デジタイザの平板上に置くと照準の中心の座標が入力できます。主に図面の入力用で、平板上に入力したい図面を固定しておいて頂点の座標を拾っていきます。
今回はいよいよマウスです。
初めてマウスというものを触ったのは中学のときでした。当時、技術科準備室にあったPC-9801F2の純正オプションのPC-9871だったと思います。値段は約3万円くらいでした。マウス本体とCバスのインターフェイスボードのセットです。
まだN88 DISK BASIC(86)を使っていましたから使い道なんて無かったのに何で買ったのだろう...
OSのサポートも無く、アプリケーションが独自に対応しなくてはなりません。図を描くようなソフトウェアで無い限り対応していませんでした。
この頃のマウスは中にボールが入っていて、マウスを動かすとこのボールが転がってその動きを光学エンコーダで読み取る仕組みです。隙間からゴミが入って動きが悪くなるので時々ボールを取り出して中を掃除する必要がありました。
ボールの無い光学式マウスも登場した頃のものは現在のものとは異なり、縦横に特殊な線の印刷された専用のマウスパッドが必要でした。
センサにカメラを使い任意のパターンで移動を検知できるようになったのが現在主流の光学式マウスです。レーザー式などありますが基本原理は共通していると思います。
コンピュータのパーソナルな使い道というとゲームが重要な位置を占めるのは今も昔も変わりありません。
キーボードでも操作できますが、本格的にプレーするためにはジョイスティックが欲しくなります。前回(第2回: キーボード)でも書いたように壊しても簡単に交換できなかったことも理由の一つかもしれません。
形式としては少なくとも日本ではレバー(上下左右のスイッチ)とボタンが2つというのが一般的でした。
Apple IIなどはレバーをスイッチではなくX軸とY軸のアナログ値として読めるタイプだったと思います。
NECのPC-6001やMSXなどホビー向けの機種は専用のコネクタを持つものがありました。D-Sub 9ピンのコネクタ(いわゆるATARI仕様)が2つ付いているのが多かったと思います。
専用端子のない機種では以下のような接続方法がありました。
マイコンキットのモニタや簡易アセンブラ程度なら専用キーボードでもなんとかいけましたが、BASICなどの言語を使用するならフルキーボードが必要になります。
16進テンキーのマイコンでもオプションでフルキーボードが用意されたものもありました。メモリとディスプレイ回路を追加してBASICを実行するためのものです。
基板むき出しではなく完成品のパソコンになるとフルキーボード搭載が一般的になります。
キーボードの形態としては一体型と分離型がありました。
当初はキーボードは本体と一体になっているのが普通でした。現在のキーボードを分厚く(10cm程度)して中に本体機能を収めたようなものです。
厚さを増すと操作しづらくなるのでキーボードの下に基板を1枚配置し、拡張スロットや電源などは奥に配置するのが普通です。
奥行きを伸ばしてディスプレイを上に乗せるようにしたものもあります。日立のベーシックマスターレベル3などがこの形式です。
上位機種の多くは次に述べる分離型に移行していきましたが、低価格機を中心に一体型もしばらくは残りました。
50ピンのコネクタに刺さっていたジャンパーピンはREADYをGNDに落とすためのもの、34ピンコネクタに接続していないからです。いずれDSKCHGと切り替えられるようにしたいですね。
裏側、FDDコネクタのところ以外はほとんど一対一の接続なので配線作業は楽でした。
ATmega1284Pのポート割り当ては以下のようになっています。
MC68kボード復活作戦(番外編)などで取り上げた大昔の環境は以前イメージ化してあったものですが、フロッピーディスクのままでイメージ化していないものがまだまだ存在します。読めなくなる前に(既に手遅れかもしれませんが)イメージ化しておきたいものです。
以前はまだPCに5.25インチのドライブが接続してあったのでそれを利用したのですが、今やろうとするといろいろ面倒なことになりそうです。
ということでこんなボードを作ってみました。
PCとはシリアル(USB変換ケーブル)で接続します。
Mass Storage Classを使うべきではという意見もあるかもしれませんが、次のような理由でこの形式を選択しました。