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博物館 網走監獄


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昔行った博物館、10年近く経っているのでいろいろと変わっているかもしれません。

博物館 網走監獄
網走にある「博物館 網走監獄」、行刑に特化した博物館です。網走刑務所の建て替えに伴って移築した建造物を中心に、再現建築も含めた野外博物館となっています。建物のいくつかは登録文化財や重要文化財(訪問時はまた重文にはなっていなかったかと)に登録されています。

網走の町自体かなり行きづらい上に駅からも遠いので私みたいに公共交通機関オンリーで旅するものにはちょっと厄介ですね。駅からバスもあるのですが日に数本しかありません。

正門
有名な網走刑務所の正門、もちろん再現です。本物はまだ現役で使われていますから。

門の左右には人形が置かれていました。
建物が並んでいるだけではなく人形による再現を積極的に使っています。

正門(本物)
ちなみに本物も前日見ています。

網走川を鏡橋で渡った先にあるのですが、橋からは刑務所の敷地です。橋のところに「観光客の車での出入りを禁止します」とあって徒歩でなら渡って入っても構わないらしい。門の前までは普通に行けます。

背後は職員の宿舎などが並んでいるので敷地内とはいえ立ち入りを制限する必要があまり無いのでしょう。

それでは博物館に戻ります。

廊下
重要文化財になっている五翼放射状房の第四舎の廊下です。左右に独居房がならんでいます。

なんか天井に裸の人影がありますが...

第四舎 第弐四房
この第四舎第弐四房にはある有名な囚人が入れられていました。吉村昭の小説「破獄」のモデルになった人物で、ここで3度目の脱獄を成功させます。

扉の鉄格子がぶら下がっているのは彼がこれを外して抜け出した状況を再現したものです。有名な味噌汁を掛けて鉄格子を腐食させたエピソードはこれです。

彼はその後で天井の窓を破って逃走していますが、その様子を再現したのが先の写真の裸の人影というわけです。

斜め格子
これは別の舎ですが、斜め格子という特別な格子になっています。

格子が45°になっているのですが、廊下の右側と左側で向きが逆にしてあるというものです。

廊下の看守からはどちらの房内も見ることが出来ます。一方、房の中からは向かいの房の中が見えないようになっているのです。

これを見てなんとなく液晶の仕組みを連想してしまいましたね。看守が廊下に鏡を持ってくれば(そんなことするはずありませんが)見えるようになります。格子が偏向幕、看守の鏡が液晶...
今回は電気関係はまったくなく、これが唯一の接点かも。

合議法廷
刑務所ではありませんが、裁判所の法廷の再現もあります。

釧路地方裁判所網走支部の一部が建て替えに伴って移築されています。これは合議(3人の裁判官で構成される)法廷の再現です。

監獄食
現在の網走刑務所のメニューを再現した「監獄食」を体験することもできます。

思っていたほど酷くはないですが、肉好きにはキツい食事ですね。

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