マイコン

マイクロプロセッサ・マイクロコントローラ等です。

V20/V30の周辺デバイス

2016-11-04 16:22 — asano

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V20/V30の周辺デバイス(クロックジェネレータとシステムコントローラ)です。これくらい内蔵してくれても良いのではと思うのですが、8086/8088の時代には難しかったのでしょうね。

uPD71011C
μPD71011CはClock Pulse Generator / Driverと呼ばれ、システムクロックの生成とリセット・レディ回路が含まれています。クロックのデューティはV20/V30向けの1:1となっています。手元にあるデータシートによると型番の末尾には「-8」か「-10」が付いているはずなのですが無いですね。8MHzで使用予定なのでどちらでも構わないのですが。

私のプロセッサ遍歴

2017-05-02 17:15 — asano

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今回は私のかかわってきたプロセッサたちです。

アセンブリ言語でプログラミングしたかハードウェア設計をおこなったものです。
それぞれ代表的なものを挙げてみました。仕事関係は詳しく書けませんのでご了承ください。

  1. Zilog Z80 CPU

    Z80はPC-8001mk2でのプログラミングから始まって、ボードの自作まで行なっていますが、全て個人的なものです。
    PC-8001mk2では
    • 640×200のグラフィックで漢字を25行表示する圧縮表示(2ラインをOR合成する)ルーチン
    • アマチュア無線コンテストのログの重複チェックプログラム
    • 62k CP/Mを実現するためにBIOS作り直し
    • ROMライタをCP/MのPIPコマンドから使えるようにする

    自作ボードでは以下のハードウェアとそのソフトウェア

Motorola MC68008

2016-10-28 13:56 — asano

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これはパソコンユーザには知名度の低いデバイスですね、兄にあたるMC68000が機種名に使われたりして有名なのとは対照的です。

MC68008P8
これはMC68008P8、「P8」はプラスチックDIPの8MHz版であることを示しています。

MC68008はMC68000のデータバス幅を16bit⇒8bitにすることによってパッケージを64ピンから48ピンに減らして小規模システムに使いやすくしたものです。データバスで減ったのは8ピンですがパッケージは16ピンも少なくっています。ピンの増減をまとめてみましょう。

TI TMS9995

2016-10-26 22:57 — asano

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また注文していたICが届きました。

TMS9995
Texas Instruments (TI)のCPU、TMS9995です。マーキングが綺麗過ぎてちょっと不安になるくらい、早く動かしてみないといけませんね。

このTMS9995は日本ではトミーのパソコン「ぴゅう太」に搭載されていたことで有名です。あの日本語BASIC搭載のぴゅう太です。
当時盛んに「16bit graphic computer」と宣伝されましたが、これを16ビット機と呼んで良いのか違和感を感じていました。そのときの根拠はおそらくTMS9995のデータバスは8ビットなのに16ビットと称するのはおかしい、だったと思います。

そこでCPUを何ビットと呼ぶべきか、代表的なCPU/MPUについて関係しそうなビット幅をまとめてみるとこんな感じになりました。

UM6502

2016-10-19 12:47 — asano

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今回もAliExpressで発注していたモノです。


これは6502、大昔のCPUです。Apple IIとかPET-2001、VIC-1001といったパソコンに使用されたことで有名です。

どれも所有したことはありませんが、中学のときに技術科準備室にPET-2001がありました。あの頃6502のアセンブリ言語で遊んでみれば良かったのですが、当時は一緒においてあったPC-9801Fやベーシックマスターレベル3ばかり使っていました。結局あれから30年以上経って再会できたというわけです。

MC6850 ACIA

2016-10-09 17:46 — asano

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6800シリーズの非同期シリアルの石、MC6850 ACIA (Asynchronous Communications Interface Adapter)です。


これは日立製の2MHz品HD63B50Pです。「68」ではなく「63」なのでCMOS版になります。

ライバル?のIntel 8251 USARTが非同期・同期両用だったのに比べるとスペック的に見劣りがしますが、実際には非同期だけで十分な場合が多かったです。それに同期が使いたければ姉妹品でMC6852 SSDA (Synchronous Serial Data Adapter)という同期専用のがあったようですからそれを使えばよいのです。両者を切り替えて使うことなど殆ど無いはずです。

NEC V20

2016-10-03 23:42 — asano

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NECのV20 (μPD70108C-8)です。


V20はNECが8088をCMOS化して機能拡張したプロセッサです。というよりPC-9801シリーズ等にも使用されたV30の8ビットバス版といったほうがわかりやすいかもしれません。EPSON PC-286NOTE FにもV30は使われていました。

これは1997年製のようですが、製造開始が1984年であることを考えると末期のものでしょうか。

さて、何故これが「出土品」ではなく「買い物」テーマなのかというと、実はこれ部屋から発見したのではなく、半月ほど前に注文して今日手にしたばかりのものだからです。利用したのはAliExpressという中国の通販サイトで、V20が10個で1,558円、送料はタダでした。

KL5C8016 搭載の謎のキット

2016-09-21 22:07 — asano

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謎のキットが出てきました。


中央に川崎製鉄のKL5C80A16CFだけが実装された基板です。
おそらくハンダ付けの難しいQFPのみが実装済みで、他は必要に応じて実装してくれというキットではないかと思われます。シルクにある「TRX_CP6」というのが名称かと検索してみましたが、それらしいものは何もヒットしませんでした。

シルクからICを拾ってみると...

  • KL5C80A16CFP
  • 中央に実装済み。シルクには末尾に「P」が付いています。

  • 27HC010 27C256
  • 32/28ピン兼用になっています。UV-EPROM

  • 61C1024(61C256)
  • 同じく32/28ピン兼用になっています。SRAM

  • NJM2103D
  • リセットIC

8251 USART

2016-09-19 20:16 — asano
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今回は80系の同期/非同期シリアル通信コントローラ8251 USART (Universal Synchronous Asynchronous Receiver Transmitter)の紹介です。


これはOKI電子デバイスのMSM82C51A-2、8251のC-MOS版です。

この8251、Z80 SIOが高価だったこともありZ80システムに使われることも多かったですね。
有名どころではNECのPC-8001, PC-8801の各シリーズのカセットインターフェイスやシリアルポートに使われています。これはまぁNECがZ80はCPUしか製造していなくて、8251は自社で製造していたという理由でしょうが。
雑誌等に掲載されたZ80システムの製作記事でもZ80 SIOより8251の方が多かったように思います。

Zilog Z8036/8536 CIO

2016-09-15 16:45 — asano

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Zilog製のCIO (Counter/Timer and parallel I/O port)です。


これはZ8000などのマルチプレクスバス用のZ8036、Z0803606VSCです。6MHz版のPLCC 44ピンパッケージ入りのものです。

安売りしているのを見かけたとき85xxと80xxどっちがマルチプレクスバス用か一瞬わからなくなって、でもまぁ安かったので買ってしまったのですが、使う機会が訪れません。
マルチプレクスバスに85xx(非マルチプレクスバス用)を接続するほうが逆より簡単なので、仕方ないのですけど。だから安売りしていたのか。
そもそもマルチプレクスバスのプロセッサ自体が少なくなっています。パッケージのピン数の制約が無ければ必要の無いものですし。
パッと浮かぶものもZ8000, 8085, 8086といった古いものばかりですね。