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MB831000


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未分類のデバイスを少しずつ整理しているのですが、UVEPROMと一緒にこんなものが出てきました。


富士通のMB831000-20、128k×8bitのマスクROMですね。1986年製でアクセスタイム200nsのものです。

128kBというと16×16ドットでJIS第1水準(あるいは第2水準)の漢字を格納できるサイズです。「440」がマスクを表しているはずなので探してみたのですがそれらしい情報は見つかりませんでした。

となると中身を読んでみるのが早道でしょう。

28ピンの1Mbit マスクROMを読むなら以前作った1M UV-EPROMアダプタが使えそうです。そもそもあの32ピン UVEPROMはマスクROMとのピン互換を考慮したもので、28ピンでは書き込みに必要なピンが不足するので32ピンになっているのです。ですから1, 2, 31, 32の各ピンを除いた3~30ピンはマスクROMと対応しています。

ですからあのアダプタにGNDピン側に寄せて28ピンROMを挿せば読み出せるはずです。

一点、ピン28のVccは32ピンUVEPROMのピン30でこれはN.C.になっていて電源が供給されません。

仮にピン32と接続してしまいました。このままだとUVEPROM搭載時にN.C.ピンに電源を印加してしまうことになります。ジャンパピンなどで切れるようにするべきでしょう。

ROMライタで読むときはID機能を切っておきます。これはA9ピンに12VをかけるのでマスクROMを破壊する恐れがあります。書き込み動作ももちろんしてはいけませんが、Vppは接続されないので致命的ではないでしょう。

これで実際に読んでみました。

まず先頭の"AB"が目に付きます。これPC-8001系の拡張ROMの識別(先頭にこれがあると起動時にROMをCALLしてくれる)と似ていますが、128kBという容量が引っかかります。

そこはおいておいて0010Hからは80系のコードっぽいので読んでみます。

        LD      SP,0EF00H
        CALL    0138H
        RRC     A
        RRC     A
        AND     03H
        LD      C,A
        LD      B,00H
        LD      HL,0FCC1H
        ADD     HL,BC
        LD      A,(HL)

コードの筋は通っています。

さらに0067Hから読むと8080ではなくZ80であることがわかります。

        LD      HL,0EF00H
        LD      DE,0EF01H
        LD      BC,0368H
        LD      (HL),00H
        LDIR

これ0EF00H~0F268Hまでを00Hでクリアする典型的なZ80コードですね。

さらにASCIIダンプを眺めていくと「GAME OVER」といった文字列も見つかり、何らかのゲームであることがわかります。

1986年, Z80, 128kB, ゲーム といったキーワードからはMSXのカートリッジが考えられ、検索したところ正体判明しました。下記リンクの先の「夢幻戦士ヴァリス (日本テレネット, MSX1)」のROMがマスクコードの440含めて一致します。

さらにその項にあるメガコン「M60002-0125SP」もどこかで見覚えがあります。ROMカセット その2の基板に載っていたものがまさにそれです。

ということはあの基板から剥がされたROMがこれだったのですね。

こんなゲームを買った記憶はもちろん、貰ったり、剥がした記憶もないんだけど、ジャンクを箱で貰ったことはあるからその中にまぎれていたんでしょうね。

参考文献・関連図書: 
『'89 最新メモリIC規格表[ROM編]』, CQ出版社.

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