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ASUS P/I-P65UP5


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PCのマザーボードですが、ちょっと珍しいものが出てきました。


これがそのマザーボード、P/I-P65UP5です。
当然あるはずのあるものが見当たりません。何だかわかりますか?

電源コネクタ?
これは古いAT規格のボードなので現在のATX電源とは形状が異なりますが、ちゃんと電源コネクタはあります。

リアパネルのコネクタ?
ATではマザーボードに載っていてリアパネルに出すコネクタはキーボードのDIN 5ピンのコネクタだけです。
写真左上の黒いのがそうです。

正解は...

CPUソケットが無いんです。直接実装済みというわけでもありません。


CPUはこの写真のようにサブボードに載せることになります。


これがPentium Pro用のSocket 8を搭載したCPUサブボード、C-P6NDです。Dual対応ですね。

他にSocket 7を積んだPentium用のものもありました。Pentium IIのためのSlot 1もあったかも、見たことはありません。
マザーボードを替えずにCPUをアップグレードできるというコンセプトだったと思うのですが、CPUサブボードも安くはなかったし、買い換えたほうが安かった気がしますね。
私は最初からPentium Proだったし、このボード選んだ理由もSIMMスロットと拡張スロットが多かったからなので、アップグレードについてはどうでもよかったのですがね。


CPUファンを外してみました。CPUはどちらも2次キャッシュ256kBの200MHz品ですね。

外したファンも「山洋」製といって耐久性に定評のあるメーカでした。私の場合24時間運転が前提だったのでファンは少々高くても良いものを選んでいました。


CPUサブボードにもPCI/ISAの拡張カード同様のブラケットが付いていました。
ここにはMINI DIN 6Pのコネクタが2つあり、PS/2のキーボードとマウスが接続できました。マザーボードにもATのキーボードコネクタが付いていますが、同時に使えたかどうかは記憶にありません。
写真ではわかりにくいですがそれぞれ「MOUSE」「K/B」の刻印があります。


マザーボードに戻ります。これはATキーボードコネクタ付近です。
左端の大きなコネクタは(ミニではない)DIN 5Pで、ATキーボードのコネクタです。信号的にはPS/2と互換なのでコネクタを変換してやれば相互に使用可能です。
中央ちょっと上の大きな白いコネクタはAT電源コネクタです。短絡事故かなにかを起こしたらしく激しく焦げていますね。

前に昔のマザーボードにはシリアル・パラレル・FDD・HDDなどのインターフェイスは搭載していないと書きましたが、この時代になると搭載していることが多くなっています。ただリアパネルに直接コネクタを出せない(標準的な場所が無い)ため、リボンケーブルで引き出して未使用スロットところにブラケットをつけて出すか、ケースの適当なところに穴をあけて(簡単にあけられるようプレスで抜かれていることが多いです)引き出す必要がありました。
左上から右に向かってCOM1, COM2, PRINTER, FLOPPYと並んでいます。FLOPPYの下にはSECONDARY IDE, PRIMARY IDEもあります。

写真下端に見えているPCIのようなコネクタはCPUサブボード専用のスロットです。


そういえばバックアップ用の電池も見当たりませんね。
DALLAS DS12B887というのが電池内蔵のRTCです。
でもそれより私が気になったのはその下にあるQFPパターン(未実装)です。「H8_3332」とシルクがありますが、ルネサス(日立)のH8/3332でしょうか?


最後の写真はROM付近です。「PROTECT」/「PROG」なんてジャンパがありますから、もうFlash ROMですね。
左上にはUSBとシルクの入ったコネクタもあります。


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