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ゴツい調光器


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昔使っていた調光器が出てきました。なんでこれが「工具・測定器」なのかというと、ハンダごての温度コントロールに使っていたからです。

調光器 表側
大型の調光器です、右下をよく見ると「白熱灯1.5kWまで」と書いてあります。ハンダごてなんかに使うのは勿体無いですが、他に使い道も無いので。

近所の飲み屋が改装するときに出てきたのを貰った(拾った?)ものです。おそらく店内の照明用だったのでしょうが、当時私は小学生なので店内を見たことはありません。たしか3台あって1台はすぐにバラしたはずですが、もう1台どこかにまだあるのか捨ててしまったのか。

目盛りに対してツマミが小さいのは手持ちのをつけたからで、本来のものはもっと大きかったと思います。

調光器 裏側
裏側からは直接電線が生えていました。壁への埋め込み用だったのでしょう。

2口のタップは当時私が取り付けたものです。

調光器 ラベル
ラベルのアップ、適合負荷が30W~1.5kWということは30Wのハンダごては下限ぎりぎりだったようです。図にもある通り負荷に直列に入れるものなので、あまり負荷が小さいとこの調光器回路を動作させる電流が確保できないのでしょう。

いつものように中を見てみましょう。

フロントパネル 裏側
ツマミを取ってネジ2本を外すとフロントパネルが取れます。パネル裏側には結線方法のラベルがありました。

調光器 内部
さらに本体裏側のネジ3本を外して中身を取り出しました。

下には50Hz/60Hzの切替スイッチがあります。
その上のシーソースイッチは負荷のOn/Offですね。取り付け方が壁のスイッチ等と同じで枠を変形させて固定する仕組みになっています。
写真中央はツマミの軸が見えています。

右奥の黒いものはトロイダルコアに巻かれたコイルです。さすが大容量の機器、基板上には搭載できずに直接シャーシにネジ留めされています。
左側にはご本尊のトライアックが見えます。電流の流れるところはハンダ付けではなくネジで固定されていますね。放熱用に分厚い銅版に取り付けられています。

調光器 内部 2
スイッチとボリュームの付いた板金を外してみました。下にはプリント基板が隠れていましたが、今ではあまり見ない大型の部品が並んでいますね。
左の灰色の細長いのは3.9kΩの抵抗です。
手前のスイッチの両側にある半円形のものは半固定抵抗ですね。
スイッチの奥に4つある黒いボタン状のものはダイオードのようです。

基板の左には放熱用の銅版が伸びてきています。この銅版はトライアックの片方の端子と接続されている(ACの片側と接続されている)のでシャーシには絶縁して取り付けられています。トライアック両側のネジに付いている白い円盤状のものがそのためのものでしょう。

これをしばらくハンダごて用の温度調整コントローラとして使用しましたが、小型のこてを買ってからはそのままでも使用できるようになりこれは使わなくなりました。それから20年以上忘れていたのですが、ダンボール箱をひっくり返していたところ出てきたのです。


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