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一周年 & Hitachi HD64180


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本日このElectrelicも無事に開設一周年を迎えることができました。とは言っても何か特別な企画があるわけではありません、あしからず。

HD64180RCP6X
これは日立のHD64180RCP6X、PLCCパッケージの6MHz版です。以前紹介したZ180はこれのバスタイミングを変更したものでしたね。

PLCC以外に64ピンDIPと80ピンQFPのものもありますが、DIPは通常のものではなくピン間が1.778mmのシュリンクタイプです。万能基板で作るならPLCC以外は変換基板が必要になってしまいますので要注意です。

さてHD64180はZ80 CPUの上位互換のCPUコアにMMU, DMAC, シリアル, タイマ等を集積したデバイスです。

コアはZ80上位互換とされていますが、未定義命令についてはその限りではありません。IX,IYレジスタを8ビットごとに分割して使用する命令は有名でしたが、このHD64180では使用できないはずです。

MMUによって1MB(DIPのものはピン数の関係で512kBまで)のメモリ空間をサポートしています。DRAMのリフレッシュカウンタが拡張されていますのでDRAMとSDRAMに書いたMB81256などの256k DRAMや1M DRAMが簡単に使えるようになっています。そういえば大学のときに知り合いが1M DRAM ×8を使って(ROMはどうしていたのだろう? バンク切替かな)プリンタバッファを作ったりしていました。
DMACはZ80 DMA互換ではなく独自の1MB空間をサポートしたものが2チャンネル搭載されています。シリアル・タイマもSIO, CTC互換ではありません。このあたりはZ80周辺デバイス互換を搭載した東芝のTMPZ84C015などとは方針の異なるところです。
HD64180の大きな特徴のひとつがE, R/W信号を使う68系バスをサポートしていることでしょう。6800系のセカンドソーサである日立ならではといったところです。

前にも書きましたがこのHD64180系については関心はありましたが、結局のところ製作までにはいたっていません。やはりMC68000を知ってしまうと、あまり魅力を感じなくなってしまいますね。

参考文献・関連図書: 
HD64180R/Zデータシート, Hitachi.
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