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Sharp LX-3210


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以前、資料が見つかるまでオアズケと書いたLX-3210クロックモジュール、ある方より資料の提供を得られましたので動かしてみました。

LX-3210
30年以上経過していると思われますが問題ありませんでした。「10」の上の緑のシミのようなものがちょっと気になりますが...

左の「PM」はもちろん午後のことですが、「AM」表示はなく数字だけの表示になります。右上の「ベル」はアラームが設定されていることを示しています。

テスト用基板
機能確認のためにテスト用基板を製作しました。これでアラームやスリープタイマ・時報などの確認ができました。

電源は安定化電源から3.0Vを供給して実験しました。乾電池であれば中間レベル電源の1.5Vを簡単に得られますが、安定化電源を複数用意するのは面倒なので1.5Vは抵抗分圧で作っています。VEEには電流は流れないだろうと考え10kΩ+10kΩで分圧していますが、せっかくモジュールが低消費電力にできているところ無駄な電流を流してしまっていますね。

アラームトーンと時報は別端子から出力されていますが、ミキサー回路の心配は無用です。圧電サウンダを両端子間に接続すればすみます。もし片方のみ必要な場合はその端子とVSSの間に圧電サウンダを接続します。

クロックモジュールの端子は左から以下のようになっていました。備考欄は実際に動作させてわかったことなどを補足しています。

番号 名称 記号 機能 備考
1 インジケータ・セレクト IND/SEL アラームインジケータ「ベル」と「音符」の選択端子 内部でプルアップされていると思われます。VDDに接続またはオープンで「ベル」、VSSに接続で「音符」表示になります。
2 アラーム入力 AL VSSに接続してアラームコントロールタイマ時刻の設定 内部でプルアップされていると思われます。VSSに接続されている間、アラーム時刻が表示され、S1,S2により変更が可能です。
3 セフティ・零アジャスト入力 SF/ZA VSSに接続すれば「秒」は「00」秒からのスタートとS1,S2による「時」「分」の修正が可能 内部でプルアップされていると思われます。VSSに接続されると「秒」がリセットされ、VSSに接続されている間S1,S2により変更が可能です。
4 「分」修正入力 S2 VSSに接続すれば「分」の桁を1Hzで早送り 内部でプルアップされていると思われます。単独では動作せず、AL,SF/ZA,SLと一緒に使う必要があります。
5 「時」修正入力 S1 VSSに接続すれば「時」の桁を1Hzで早送り 内部でプルアップされていると思われます。単独では動作せず、AL,SF/ZA,SLと一緒に使う必要があります。
6 N1 (誤動作防止するためVDDへ接続して使用)
7 N2 (誤動作防止するためVDDへ接続して使用)
8 N3 (誤動作防止するためVDDへ接続して使用)
9 N4 (オープンで使用)
10 高レベル電源 VDD 電源入力 VSSに対して+3.0Vを印加します。
11 中間レベル電源 VEE 電源入力 VSSに対して+1.5Vを印加します。
12 低レベル電源 VSS 電源入力
13 アラームトーン出力 ALOUTAC アラーム設定時刻より69分間アラームトーン出力が発生
14 時報出力 TSOUT 毎時00分00秒よりトーン出力を1秒周期で4回出力する。
15 スリープタイマ・コントロールタイマ出力 TMOUT 出力時ハイレベル(VDD
16 イニシャルリセット入力 IR VSSに接続すれば全カウンタリセットする。
17 12H VDDに接続 オープンのままにすると表示が不安定になるため、内部でプルアップ等されていないと思われます。記号「12H」からVSSに接続すると24H表示になるかと試してみましたが、変な表示になってしまい駄目でした。
18 スヌーズ/スリープタイマオフ入力 SN/SLOFF アラームトーン、コントロールタイマ出力中にVSSに接続すれば両出力とも7分間中断。なおスリープタイマ出力中はこれをオフする。 内部でプルアップされていると思われます。
19 アラームオフ・コントロールタイマオフ入力 AL-OFF アラーム出力中にVSSに接続すればアラームトーン出力とコントロールタイマ出力がオフされる。 内部でプルアップされていると思われます。一度アラーム・コントロールタイマを使用すると毎日動作します。止めるためにはVSSに接続したままにするしか無いようです。
20 スリープタイマ入力 SL VSSに接続してスリープ時間を設定。 内部でプルアップされていると思われます。VSSに接続されている間、スロープタイマの残り時間が表示され、S1により変更が可能です。

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