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Hitachi HD2501P


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これまたジャンク箱から出てきてた古いICです。

HD2501P
日立製のHD2501P、「HD」ということはディジタル系のICで、1974年40週に製造でしょうか?

実は「7440」はデートコードではありません。

ちなみに機能はというと「Dual 4-Input NAND Buffer」です。

Texas Instrumentsはこの機能のICにSN7440という型番を与えています。

つまり「7440」はSN7440の互換品ですよということだったのです。

現在ではSN74シリーズの番号は一般化しており、どのメーカも当然のごとく型番に含めていますが、以前は各社独自の型番を使用していました。

以下にSN7440相当品で「7440」以外の型番の例を挙げてみましょう。

メーカー 型番 備考
Fairchild FC9N40 FC7440もあり
Philips FJH141
Siemens FLH141
富士通 MB404
日立 HD2501 HD7440もあり
三菱 M53240
NEC μPB205
東芝 TD3440A

Fairchild, 三菱, 東芝は「40」だけは合わせているみたいですね。

Philips, Siemensは似ていますが、これは個別半導体の型番 (Pro Electron編)に書いた命名法ではないかと思われます。

富士通, 日立, NECは完全にバラバラです。さらにSN74H40の富士通の相当品はMB605のようですから、なにか体系的にというよりは開発順に付番したといった感じです。

私がTTLを使うようになった頃は既にメーカごとのSN, HDといった文字の後に74LS04といった共通の番号が使われていました。ですからこのようなメーカ毎の番号はほとんどお世話になっていません。
古い機器を分解したりするときに見かけるくらいですね。

参考文献・関連図書: 
加藤剛正(1983)『世界TTL/IC規格互換表』万世出版.

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