2018-03-09 21:50 — asano
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これまたジャンク箱から出てきてた古いICです。
日立製のHD2501P、「HD」ということはディジタル系のICで、1974年40週に製造でしょうか?
実は「7440」はデートコードではありません。
ちなみに機能はというと「Dual 4-Input NAND Buffer」です。
Texas Instrumentsはこの機能のICにSN7440という型番を与えています。
つまり「7440」はSN7440の互換品ですよということだったのです。
現在ではSN74シリーズの番号は一般化しており、どのメーカも当然のごとく型番に含めていますが、以前は各社独自の型番を使用していました。
以下にSN7440相当品で「7440」以外の型番の例を挙げてみましょう。
メーカー | 型番 | 備考 |
---|---|---|
Fairchild | FC9N40 | FC7440もあり |
Philips | FJH141 | |
Siemens | FLH141 | |
富士通 | MB404 | |
日立 | HD2501 | HD7440もあり |
三菱 | M53240 | |
NEC | μPB205 | |
東芝 | TD3440A |
Fairchild, 三菱, 東芝は「40」だけは合わせているみたいですね。
Philips, Siemensは似ていますが、これは個別半導体の型番 (Pro Electron編)に書いた命名法ではないかと思われます。
富士通, 日立, NECは完全にバラバラです。さらにSN74H40の富士通の相当品はMB605のようですから、なにか体系的にというよりは開発順に付番したといった感じです。
私がTTLを使うようになった頃は既にメーカごとのSN, HDといった文字の後に74LS04といった共通の番号が使われていました。ですからこのようなメーカ毎の番号はほとんどお世話になっていません。
古い機器を分解したりするときに見かけるくらいですね。
参考文献・関連図書:
加藤剛正(1983)『世界TTL/IC規格互換表』万世出版.
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