半導体

SN74141を試す

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複数のSN74141が揃ったので動かしてみることにします。ニキシー管を点灯してみたで使った基板を流用します。


4ビットのカウンタを追加して順に点灯させることにします。

管もSN74141も取り換えて試すのが目的です。管は前回同様、ピン1, 13のみ穴に通し基板にハンダづけしているのはアノードのピン13だけです。SN74141はZIFソケットを使いました。


クロック源は555で1Hz付近を発振させています。555で発振器を作るなんて久しぶりです。

SN74141

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ウクライナから買った石でニキシー管用のデコーダ・ドライバのSN74141が入手困難らしいと書きましたが、その後eBayで度々見かけたのでいくつか購入しました。単にこれまで欲しいと思わなかったので目に入っていなかっただけみたいです。


これはオリジナルのTIのSN74141ANです。元々SN7441というのがあって、それの改良版です。

SN7441もSN74141もBCD-to-Decimal Decoder / Driverというもので、デコーダの出力は60Vという高耐圧のオープンコレクタになっています。これは多くのニキシー管のカソードを直接ドライブ可能です。

LM386とLM380

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今回はNJM2073Sのところでちょっと触れたLM386です。


ナショセミのLM386N-1、若干のC,Rを付加するだけでスピーカを駆動できるアンプになります。

データシートにはアンプの他に発振器などの回路例も載っています。

古来よりアンプを作ると発振し、発振器を作ると発振しない、と言われるように両者は紙一重です。

格別大出力というわけでもなく、高音質というわけでもありませんが、ちょっとしたアンプとして使いやすい石でした。

電子工作入門者向けの記事にも頻繁に登場しますが、製品に使われているのを見かけることもよくある、定番のデバイスでした。ここでも以下の記事に登場しています。

勘違いで...

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このところ古いデバイスを調達するのはeBayが多いんですが、目的のものを検索した後にそのショップの出品リストをざっと眺めるんですよ。同じとこからまとめて買えば送料節約できるので。


これもそうして買ったものの一つなんですが...

以前AY-3-8605のところで「カラー出力用のAY-3-8615」というのがありました。

その型番がぼんやりと頭の中にある状態で出品リストを眺めていたら、「んっ」と引っ掛かったんですよ。それがこれでした。

データシートを探すと「Color Processor Chip」とあります。それで中身をよく確認せずに買ってしまったんですが、全くの別物でした。まぁ$3.00だったので返品する方が面倒くさいですね。

旧東側のTTL

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ニキシー管を買ったときに一緒にTTLもいくつか買っていました。


一つ目はこのMH7450です。

メーカーは"TESLA"、あの自動車メーカーとは無関係のチェコスロバキアの会社です。

ファンクションはSN7450相当品ですね。

左右の断面の状態といい、左側の半円形のマークといい、74シリーズ再びのSN74L71Nによく似ています。

ロゴと型番以外なにもマーキングがないので製造年とかはわかりません。製造国も不明ですが、国営工場的なものだとすれば他国で製造はしていないのではないかと思います。

ウクライナから買った石

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ニキシー管を入手したら次はドライバが欲しくなります。ということで調達したのがこれです。


ニキシー管の陰極は高い電圧がかかるので通常のTTLのオープンコレクタではドライブできません。以前は専用のSN74141という高耐圧のBCDからのデコーダがあったのですが現在では入手困難らしいです。

トランジスタやホトカプラで使えるものを探そうと思ったのですが...

SN74141の相当品で旧東側製のК155ИД1というのがあって今でも手に入るらしい。それでeBayで探したところ中古品を安く売っているところがあって、よく見たら何とウクライナのショップでした。"This package may be delayed due to shipping carrier service disruptions."とあって少し不安もありましたが注文してみました。

NJM2073S

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これとっくに取り上げたと思っていたのですが、まだだったようです。


新日本無線のNJM2073Sです。

ちょっとしたスピーカを鳴らせるアンプが2チャンネル入っているので、ステレオで使うかモノラルでBTL接続して使うことができます。LM386クラスが2つ入っている感じですね。

そういえばLM386も単独で取り上げたことはないですね。使われている基板はいろいろ見ましたが...

パッケージは8ピンDIP, 8ピンDMP, 9ピンSIPがありました。DMPというのはSOPのような形状で新日本無線独自のサイズらしいですね。個人で使う場合はDIPが一般的と思いますが、持っていたのはなぜかSIPでした。

SIPは他のパッケージより1ピン多いですが、GNDが2本に増えています。

9N00/7400

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これも片付け中に発見したものです。


9N00がメーカー独自のハウスナンバー、7400はもちろんSN7400のことでQuad 2-Input NAND Gateです。

メーカー名もロゴも全くないのは珍しいですね。

モールドの形状(特に左側に深いくぼみがある)の特徴がナショセミのMM74C00に似ているなぁと思いながらTwitterに上げたところ、あっという間に「9N00ならFairchildですね。」と回答いただきました。イカビク@RCAVictorCoさん、ありがとうございました。

これハウスナンバーにしても下2桁は合わせてありますし、「7400」も併記されているので親切ではありますね。

PAL持ってました

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以前GALとCPLDのところでPALを使おうと思ったことは無いと書きましたが、手持ちのICを整理していたら何と出てきました。


オリジナルメーカMMIのPAL16R8CJ、「8309T」とありますから1983年製と思われます。

PALはプログラマブルなロジックICの最初期のものの一つで、数百種類もあったTTLファミリの品種削減が大きな目標の一つだったようです。バスバッファや特殊なものを除いた多くを30種程度のPALでカバー(機能のみでピン配置は無理)できました。

えっ30種と思うかもしれませんね。これらはGALならピン数違いの16V8か20V8でほぼ置き換え可能です。

実はPALにはGALのOLMC(Output Logic Macrocell)に相当するものがありません。OLMCで切り替える代わりに品種が増えてしまっています。

表紙のIC

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昨日の表紙に写っていたICが気になったので調べてみました。


まずは左上に独立してるうちのの小さい方(シュリンクDIPの28ピンかな)TMS5100NLは音声合成用のようです。TIロゴの刻印があるのはTMS9995と似ていますね。

これにマイコンとROM(TMS6100)を付けて3チップというのが標準的な構成らしい。

大きい方のVM61001というのがそのROMのようです。型番が異なっていますがどちらも「6100」を含んでいますし入っているデータ込みで付けられた番号なのかもしれません。

こちらは標準の28ピンDIPかな。下の方に水平に溝があるように見えるのですが、以前の富士通のパッケージに似ていますね。