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G65SC816


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6502を拡張したのがこのG65SC816です。

G65SC816P-4
プラスチックDIPの4MHz版、1987年製のようです。

データシートに65SC802と65SC816の2種併記されていますが、65SC802は6502とピンコンパチでメモリ空間は64kB、65SC816の方はマルチプレクスバスになってメモリ空間が16MBに拡張されています。

マルチプレクスバスでは通常アドレス下位とデータがマルチプレクスされますが、これはD0/A16D7/A23とアドレス上位と兼用になっています。このおかげで65SC816でもピン配置は6502と似通ったものになっており、1820-2151を試してみましたのような下駄も作れそうです。

ソフトウェア的にもかなりの拡張がなされています。

6502ではPC以外のレジスタはどれも8ビット(アキュムレータAが8ビットなのはともかく、スタックポインタSPまで8ビットなのは...)なのが特徴でしたが、どれも16ビットに拡張されました。65SC816ではさらに8ビットのバンクレジスタを使って24ビットのアドレスを作っています。

アドレッシングモードも単に24ビットアドレスに対応しただけでなく、スタック相対などが追加されています。

リセット時はエミュレーションモードになり6502同等の動作をします。65SC802なら単純に挿し替えてもそのまま動いたのではないかと思います。

ネイティブモードに切り替えれば16ビットレジスタが使えるようになります。データ長を8ビットにするか16ビットにするか、インデックスレジスタを8ビットするか16ビットするかは、フラグによって決まります。6502で加減算をバイナリで行なうかBCDで行なうかをフラグで切り替えていたのと似ています。ただフラグによって命令長が変化する場合もあるので要注意です。

裏側
裏側を見ると台湾製であることがわかります。

「L1470A」の方は残念ながら不明です。

現在6502ボードを作り始めていて、この65SC816と兼用にするか下駄対応を考えています。近いうちに動かせるかもしれません。

参考文献・関連図書: 
G65SC802,G65SC816データシート, GTE Microcircuits.
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