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PalmPilot


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今回は PalmPilot です。
今ではスマートフォンに完全に取って代わられてしまいましたが、当時(1996年ごろ?)はこのような携帯情報端末が各種販売されておりました。


カバー(左)と本体。

カバーはやわらかい袋状になっていますが、前面だけはLCD保護のため硬くなっています。

本体左下の緑色のが電源ボタン。
下中央に縦に2つ並んでいるのが上下スクロールボタンで、その左右に2つずつあるのがアプリケーションの起動ボタンです。電話のマークがありますが、これは携帯電話ではないので通話はできず、確か電話帳だったかと思います。
LCD画面は160x160程度の正方形で白黒表示、タッチパネルはLCDの下側にも伸びていて仮想ボタンや手書き入力のエリアになっています。
写真には写っていませんがこのほかに、左側面にはコントラスト調整ダイヤルがあり、右側にはスタイラスが格納されています。


本体裏側、カバーを開けたところ。

上はメモリモジュール。これは純正品ではなくサードパーティ製と思われます。これには赤外線の通信機能もついていて、カバーもそのための窓と膨らみのあるものに交換されています。
電源は単4が2本、試しにNiMH入れてみたところ使えるようです。当時はアルカリ使っていましたが、1週間ぐらいはもったように記憶しています。この電池ホルダよく見ると上下段ともバネが左側にあるんですが、上段は+を左にして入れないといけないので要注意。

下の金色のはPCと通信するための端子。むき出しですが問題になった記憶はありません。水濡れには弱いでしょうね。


メモリモジュールの拡大。左側が上で見えていた表面、右側が裏面。

まずは表面から。左右にあるのがTC518512AFT-80V、これは512k x8の擬似SRAM(SRAMのインターフェイスを持ったDRAM)です。中央下のST16C650ACQはUART、PCのシリアルポートでお馴染みだった16C550の改良版です。中央上の2つの膨らみのある黒いものが赤外線の発光受光ユニット。

次に裏面。左右にあるのは表面と同じ、擬似SRAM。4つ合計で2Mバイトになります。中央にあるのがAM29LV160BB-120EC、16MのNOR型Flash ROMでバイトにすると2Mバイトです。オリジナルは確かROM, RAMともに1Mバイトずつだったはずなのでちょうど倍ですね。


PCとの同期用のクレイドル。

ここに本体を乗せ、右下のボタンを押すと同期が始まります。ちなみにアプリケーションのインストールもPC側でインストール操作をした後、同期をかけることで本体にインストールされるという仕組みです。

PCへの接続はシリアルポートです。まだUSBが普及する前のことです。

下に写っている短いケーブルはMacintosh用の変換ケーブル。このころのMacintoshのシリアルはMini DIN 8pinコネクタでした。

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