HN61256Pを読んでみる(その1)
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予告通り外したHN61256Pを読んでみた話です。
読むためにこのようなHN61256リーダを製作しました。
通常このようなマスクROMを読むときはピン互換のUV-EPROMとしてROMライタで読んでしまいます。シグネチャ機能を切り、書き込み動作を行わないよう注意すれば、まず問題はありません。
ピン互換なデバイスが見つからない時でも簡単な変換アダプタを作れば大抵読むことができます。
個人的に製作してきたものの紹介です。
電子的なものがほとんどですが、そうでないものも出来るだけ出していきたいと思っています。
回路図、ソースコードなどは出来ればすべて載せたいのですが、以下の理由で難しいものが多いです。
残っていないのではなく、そもそも書かないことが多かったためです。
もちろん仕事ならば書きますが。
特に古いものでは雑誌など掲載のものをベースにしているものがあり、オリジナルと分離できないものは公開できません。
5インチや8インチのフロッピーだったり、PC-9801フォーマットだったりして読むのが難しいものがあります。
予告通り外したHN61256Pを読んでみた話です。
読むためにこのようなHN61256リーダを製作しました。
通常このようなマスクROMを読むときはピン互換のUV-EPROMとしてROMライタで読んでしまいます。シグネチャ機能を切り、書き込み動作を行わないよう注意すれば、まず問題はありません。
ピン互換なデバイスが見つからない時でも簡単な変換アダプタを作れば大抵読むことができます。
最近のお買い物(2022/4)でも書いたように細いノズルを調達したので、残る4個のTTL(74LS374×2, 74LS245×2)を外しました。
まずは部品面から。
前回失敗が多かったGNDピンは念入りに除去したのでしたので無事でしたが、油断して中央のLS374のピン15と右側のLS374のピン8をはがしてしまいました。
他は直接当てている面ではないので前回同様わりと綺麗です。
以前白光のハンダ吸取器FR301-81を買ったと書きました。
片面基板なら何の問題もなく外せますし、コネクタなどのピンのまっすぐな(スルーホールの内壁に接していない)ものも簡単でしたが、ICは足が広がっていることが多く仮にハンダを綺麗に除去しても内壁に張り付いてかもしれません。
そこで壊してもいい基板で試すことにしました。
犠牲になるのはジャンクとして買ったPC-8801mk2SRの漢字ROMボードです。
まずは一番外しやすそうな14ピンと16ピンのものからです。
この吸取器ピストル型でコテと比べると重量があります。一般的には問題にならないのでしょうが手の震えがある私が片手で持つと先端がブレてしまいます。仕方なく左手を添えて何とか安定させました。
説明書によるとランドではなくピンを加熱するようにとありますが、上記のような状況なのでランドに押し当てざるを得ませんでした。
それでも何とか全ピン処理して外すことはできました。
その1で動作のおかしかったリマーク品と思われるDRAM、もう少し確認してみました。
全部で10個あるうちのいくつがOKなのか不明ではDIAGSB9E以上のチェックは困難です。幸いその2でOK品が8つ揃ったので、1つずつの確認ができるようになりました。
OKIへの載せ替えの過程でうっかり混ぜてしまったのでもう一度DIAGSB9Eでのチェックから行なったところOK品が8つとNG品が2つでした。
次に上記OK品を1つずつ(残り7つはOKI)載せてBASICを試したところ8つ全てがOKでした。
それならということでOK品8つを載せてみたところ正常に動いてしまいました。
手間はかかったかもしれませんが追加しなくても当初のものだけでも動かせたのですね。
EMILY Boardの基板化の最後で書いたアドレスラッチ付きユニバーサル基板でNSC800を動かしてみました。
EMILY Boardでプロセッサのお試しはかなり楽になりましたが、アドレスラッチが配線済みになったことでマルチプレクスバスでも簡単に試せるようになりました。
ということで最初のお試しには判別ルーチンを書いてみたかったNational SemiconductorのNSC800を選んでみました。
まずは必要最小限で動かしてみて、その後でシリアルのNSC858を追加してみようと思っています。
ROMエミュレータのプリント基板化でも触れましたが、シリアルポートから電源への漏れ電流対策の副作用でターゲット電源切断時の内容保持が出来なくなってしまいました。BOD機能で何とかと書きましたが、RAMの保持を漏れ電流に頼るのはやはりおかしいので別の方法を考えることにします。
何か所かパターンカットが必要になったので生板から新たにもう1台製作しました。
まずRAM保持用の電源をどうするかですが、幸いTTL-232R-5Vからは5Vの電源が得られるのでそれを利用することにします。
今回は予告通りSBC6809Eルーズキットです。
毎度おなじみ電脳伝説@vintagechipsさんのキットです。
SN74LS783を待っている間に再入荷していたので購入、さあ組み立てようとしていたところにSN74LS783も到着してジャストタイミングでした。
写真はとりあえず組み立てたところです。ROMは基板化したROMエミュレータを使いました。
ROMエミュレータに続いてEMILY Boardも基板化してみました。
既存のボードからIC類を移植して組み上げたところです。
これをプリント基板化した理由はROMエミュレータとは少し異なります。
EMILY Boardは新たなプロセッサをちょっと動かしてみるには便利なのですが、それ以上のことをしようとするとメモリ容量がネックになります。メモリ容量を拡大した改良版を計画しているのですが...
その前に現状の資料を整理しておこうと回路図を清書することにして、その確認のために実際に作ってみました。送料を除くと約500円で作れるのでこんなことも気軽にできてしまいます。