LM386とLM380
今回はNJM2073Sのところでちょっと触れたLM386です。
ナショセミのLM386N-1、若干のC,Rを付加するだけでスピーカを駆動できるアンプになります。
データシートにはアンプの他に発振器などの回路例も載っています。
格別大出力というわけでもなく、高音質というわけでもありませんが、ちょっとしたアンプとして使いやすい石でした。
電子工作入門者向けの記事にも頻繁に登場しますが、製品に使われているのを見かけることもよくある、定番のデバイスでした。ここでも以下の記事に登場しています。
勘違いで...
このところ古いデバイスを調達するのはeBayが多いんですが、目的のものを検索した後にそのショップの出品リストをざっと眺めるんですよ。同じとこからまとめて買えば送料節約できるので。
これもそうして買ったものの一つなんですが...
以前AY-3-8605のところで「カラー出力用のAY-3-8615」というのがありました。
その型番がぼんやりと頭の中にある状態で出品リストを眺めていたら、「んっ」と引っ掛かったんですよ。それがこれでした。
データシートを探すと「Color Processor Chip」とあります。それで中身をよく確認せずに買ってしまったんですが、全くの別物でした。まぁ$3.00だったので返品する方が面倒くさいですね。
管入りCdS
CdSといえば円盤形が一般的ですが、こんな形状のも出てきました。
材質不明ですがこのように管に封入されています。中には不活性ガスでも入っているのかな。
受光面が櫛状になっているのは一般的なものと一緒ですね。上下のクリップのような金属が電極です。
裏側はこんな感じになっています。
左の線が下の電極に、右の線が上の電極に接続されています。
ウクライナから買った石
ニキシー管を入手したら次はドライバが欲しくなります。ということで調達したのがこれです。
ニキシー管の陰極は高い電圧がかかるので通常のTTLのオープンコレクタではドライブできません。以前は専用のSN74141という高耐圧のBCDからのデコーダがあったのですが現在では入手困難らしいです。
トランジスタやホトカプラで使えるものを探そうと思ったのですが...
SN74141の相当品で旧東側製のК155ИД1というのがあって今でも手に入るらしい。それでeBayで探したところ中古品を安く売っているところがあって、よく見たら何とウクライナのショップでした。"This package may be delayed due to shipping carrier service disruptions."とあって少し不安もありましたが注文してみました。
ニキシー管を点灯してみた
高圧電源が出来たのでニキシー管を点灯させてみました。
ニキシー管の点灯には200V近い電圧が必要になります。現役の頃はAC電源からトランスで昇圧するのが一般的だったと思いますが、現在ではトランスの入手は簡単ではありません。幸い電流はそれほど必要ないのでDC-DCコンバータで作ることにします。
これまでによく使ったDC-DCコンバータの石としてはTL497とNJM2360がありますが、どちらも200Vといった電圧には対応していません。とは言えこれは内蔵のトランジスタの耐圧の問題なのでトランジスタを外付けすれば使えるはずです。
検索してみるとNJM2360を使った例がいくつも出てきますので、それらを参考にして制作することにします。
外付けのスイッチとしてはMOS FETのTK10A60Dを使いました。インダクタやFRDなども含め秋月で揃う部品を採用します。
TR4941(分解編 その4)
分解編の最後は残るマイコンの部分です。
操作パネルに8279が使われていたので80系のマイコンが載っているかと思いきや、使われていたのはMC6802でした。水晶振動子に近頃見ない巨大なものが使われていますね。これは2.4576MHzだったのでMPUクロックは1/4の0.6144MHzとなります。シリアル兼用でしょう。
隣のMBM2764-30はソケットなので読んでみようかな。
HM6264LP-15が2つ、これは容量的にROMに書くべきデータのバッファと思われます。MC6802には128×8bitのRAMを内蔵しているのでワークエリアは内蔵RAMの方に取っているのでしょう。
TR4941(分解編 その3)
やっと心臓部のROM周りです。
まず最初にROMソケットを見ておこうと思います。
定番中の定番、3MのTEXTOOLが使われています。
が、それだけではありません。
TL866Aのような最近の安いライタではソケットが直接基板にハンダ付けされていますが、高級機では基板にリセプタクルをハンダ付けしてその上にソケットを載せる構造になっているものがあります。ソケットのソケットのようなもので、ガタが来たソケットを交換できるようになっています。
これもそうなっていました。
それではROMソケット周辺の部品を見ていきます。