2019-04-23 23:58 — asano
カテゴリー:
FDCボード(テスト編)の途中ですが、部品探しているときにこんなの発見したので先に取り上げようかと。
沖のMSM62X42B、RTC(Real Time Clock)のICです。
DIPの18ピン、CPUバスに接続するデバイスとしてはピン数が少ないですね。PC-8001やPC-9801シリーズに使われたNECのμPD1990,μPD4990などはシリアル接続ですが、これは普通にパラレルバス(ただし4ビットバス)接続です。10進の1桁ごとのアクセスなのでそれで十分です。
もう一つの特徴は32.768kHzの水晶振動子を内蔵していることです。±10PPM(SOP品は±20PPM)と±50PPMの2ランクありますが、これは「6472Z01A」と末尾「A」なので±10PPMの方です。
マレーシア製。
裏側にも「MALAYSIA」の刻印がありました。
水晶振動子を内蔵するデバイスはEXO35Eのように後から埋めているものや、M48T18のように別パッケージになっているものが多いですが、これは普通に成型されていますね。
ソフトウェアからは4ビットのレジスタが16個見えています。
カウンタを複数回に分けてアクセスする場合はアクセスの途中でカウントが発生すると正常にアクセスできません。このMSM62X42BではカウントをとめるHOLDビットがあり、このビットを立てている間はカウントが停止して正常にアクセスできることを保証します。
HOLD中は秒カウントが保留されていてHOLD解除時にカウントされます。保留できるのは1回分だけなので1秒以上HOLDしていると遅れの原因になります。
参考文献・関連図書:
MSM62X42Bデータシート, Oki Semiconductor.
Add new comment