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電卓を作ってみる(後編)


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前回に引き続き電卓です。

√2 を計算してみた
試しに √2 を計算してみたところです。まぁ演算部分はブラックボックスなので私がどうこう言うところではありません。

有効数字は8桁です。残る左端の一桁は以下のように使われます。

  1. 値が負の場合「-」(セグメント g)を表示
  2. メモリに値が入っている場合は「.」(小数点・セグメント dp)を表示
  3. 電源電圧が低い場合は「L」(セグメント d, e)を表示

前回アナログ的な部分があると書きましたが、データシートの参考回路のその部分は次のようになっていました。

回路図(一部)

電源のVDDVSSの極性が逆に見えるのはpMOSだから、pMOSのICは見なくなりましたね。

表示ブランキングの回路は3.9MΩの抵抗器と47µFのキャパシタです。電源を入れると3.9MΩを通してキャパシタに充電していきます。その電圧をDIピンで監視し、LEDを消灯(中央の5桁目のセグメントgのみ点灯)します。消灯と同時にDIピンを通してキャパシタを放電します。ブランキング中は放電し続けているようです。何かキーを押すと表示を再点灯し、放電動作をやめ再充電が始まります。

ブランキング解除のために押したキーも入力されてしまうのがちょっと不便ですね。

使用中もキーを押すたびにキャパシタを放電しているので、最後のキーから一定時間でブランキングに入ります。

ちょっと気になるのは放電電流をどう制御しているのかということ。低電流回路でも入っているのかな?
キャパシタの容量について入手できた資料にはこの図しかありません。

25kΩの可変抵抗器は電源電圧を分圧していて、内部の定電圧源と比較しているのではないかと思います。LBは電池駆動時の Low Battery 検出です。

今後はマイコンから動かせないかやってみたいですね。

参考文献・関連図書: 
MC14005N (MC74005N), MC14007N (MC74007N) データシート, Unitra Cemi.

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